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整備
投稿日:2022/07/25
欧州車で多く採用されているDCT(デュアルクラッチ・トランスミッション)。変速操作がスムーズで、駆動効率が高く燃費も良いのが大きな魅力です。しかし一方で、「壊れやすい」という声もあります。今回は、DCTは本当に故障しやすいのか、壊れた際の対応について詳しく解説します。
DCT(デュアルクラッチ・トランスミッション)は、一部のAT車で採用されている変速機です。MT車のようにクラッチを使用して動力を伝達します。2枚のクラッチ板が交互に繋がるため、シフトチェンジによる動力の遮断が発生しません。そのため、シフトチェンジが行われる時にスムーズな加速ができたり、シフトチェンジ時のショックが軽く済みます。この伝達効率の高さにより、通常のAT車より燃費を抑えられるのもDCTのメリットです。発進時に半クラッチ状態になりますが、機械的に制御されるためにクラッチ板が長持ちしやすいのも特徴の一つです。
DCTのデメリットは、発進・停止時のスムーズさに欠ける点です。日本は道が狭く、交通量の多いところでは渋滞が頻発し発進と停止を何度も繰り返すことになるため、DCTでの走行は適していないという意見もあります。
DCTは、半クラッチの状態をコンピュータによって自動的に生み出すため、発進までタイムラグがあります。一般的な国産車に慣れていると焦って強くアクセルを踏んでしまう場合もあるでしょう。この急な加速動作が大きな負荷となり、故障に繋がっているケースが多いようです。
DCTは非常に複雑かつデリケートな構造をしているため、修理は整備工場やディーラーなどのプロに依頼しましょう。DIYで対応すると、さらに壊れてしまう可能性があります。
主な修理内容と費用は以下の通りです。
DCT関連の修理内容・費用
フルード交換:5万円〜
ミッション交換:80万円〜
整備工場によって対応が異なりますが、基本的には車検と一緒に交換してもらえます。DCTでサーキットなどで走った時など、クラッチ材が減ったりギア歯面が摩耗するため、早めに取り替えた方が良いでしょう。車検費用にあわせて修理・交換費用がかかるので、事前に見積もりを出してもらうと安心です。
DCTを長持ちさせるためには、定期的にフルード交換しましょう。同時にストレーナー、フィルターも取り替えるとより安心です。また、先述の通り、急なアクセルの踏みこみがDCTへの大きな負荷となります。走り出しはそっとアクセルを踏むこと、急ブレーキにならないように車間距離を空けて走ることなどに気をつけるとDCTの消耗を防げるでしょう。
DCTは高いトルクが期待できるため、パワフルな走りを楽しみたい人におすすめですが、壊れやすいという声が少なくないのも事実です。日常的にクルマのコンディションに気を配るとともに、定期的にメンテナンスしましょう。激しい走行が続いて状態が不安な場合には、車検と同時にフルード交換することをおすすめします。DCTのメンテナンスは信頼できる輸入車整備工場に任せると安心です!
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