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整備
ドラレコは車検に通る?正しい取り付け位置を解説
投稿日:2023/06/10
ドラレコは万が一事故が起きたときに重要な手掛かりとなるマストアイテムです。しかし、ドラレコを取り付けたまま車検に出せるのか気になったことはありませんか?ドラレコは保安基準によって取り付け位置が定められています。
この記事では、ドラレコの正しい取り付け方や車検の基準について解説します。
ドラレコの正しい取り付け位置
ドラレコは種類によって取り付ける位置が変わります。位置が正しくないと運転中に危険が生じたり、車検に通らないかもしれません。
ドラレコはフロントガラスもしくはダッシュボードに取り付けるのが一般的です。ここからは、具体的に取り付ける位置について解説します。
フロントガラス
フロントガラスに貼り付ける場合は、保安基準で下記の通りに定められています。
・ガラス開口部の長さ20%以内(フロントガラス上の縁から20%以内)
・ルームミラーの遮へいされる前面ガラスの範囲(ルームミラー裏側)
フロントガラスに取り付けるドラレコの多くは、吸盤や強力な両面テープで貼り付けます。一度取り付けた後に外すのは困難であるため、位置を間違えないように注意しましょう。
ダッシュボード
ダッシュボードにドラレコを取り付ける場合には「車から2m先にある高さ1m・直径30cmの円柱の一部を、鏡を使わずに直接確認できる」という保安基準に適合しなければなりません。低すぎる位置には取り付けをしないことがポイントです。あわせて、エアバッグの影響も考慮しましょう。助手席側に取り付けると、万が一の事故の際にエアバッグがドラレコを吹き飛ばしてしまう可能性があります。あわせて、運転中に外れたとしてもドライバーの足元に落下しないように位置を考慮しなければなりません。
また、夏場はダッシュボードが高温になるため、熱による影響を受けないように保護しましょう。フロントガラスにサンシェードを立てると故障を予防できます。
ドラレコを取り付けるときに注意したい点
ドラレコの取り付け時には、保安基準の他にも注意すべき点があります。具体的な5つのポイントを紹介します。
ワイパーの動く範囲内に設置しているか
ドラレコはワイパーの可動域内に設置しましょう。ワイパーの動く範囲内に収まらないと、フロントガラスの雨粒や雪を拭き取れずに正しく記録ができません。
同様に、フロントガラスを綺麗な状態に保つことも重要です。汚れなどがついたままだとピントが合わず綺麗に録画できない可能性があります。
検査標章と位置が重なっていないか
検査標章とはフロントガラスに貼り付ける車検ステッカーです。車検ステッカーを貼る際は、ドラレコと重ならないよう注意しなくてはなりません。 検査標章と重ねて貼った場合、ドラレコがはがれ落ちやすくなるため注意が必要です。
加えて、検査標章車検証がはがれた場合は罰則が課せられます。検査標章はさらに一度はがすと貼り直せないため再発行の手続きが必要です。
引用:道路運送車両法第66条
他の機器と電波干渉しないか
車内にはETC機器やGPSセンサーなどさまざまな機器が搭載されています。電波干渉が起こると、それぞれの機器を正しく使用できないため、お互いに影響しないよう注意しなければなりません。
一度、ドラレコを仮止めしたうえで、車載機器に干渉しないかを確認してから取り付けましょう。
配線が鋼板などに干渉しないか
ドラレコの配線をむき出しのままにしておくとドライバーや同乗者に引っかかってしまう可能性があります。運転や乗車の妨げになると大変危険なため、配線を隠しておかなければなりません。
一般的には内装パネルの内側を通して配線しますが、ボディの鋼板や金属製ステーへ干渉することがあります。配線と金属部分がこすれてしまうと、ビビリ音が発生したり、ショートを起こしてラレコが故障する場合も。チューブやスポンジを使って配線を覆うと干渉を防止できます。
取り付け場所は水平か
ドラレコを取り付ける際には水平な場所を選びましょう。種類によっては、安全運転支援が搭載されており、本体の画面で水平状態を確認しながら設定する必要があります。
正しく取り付けできていないと、ドラレコとしての機能を果たせない可能性があるため注意してください。
まとめ
ドラレコは、事故が起きたときに証拠として提出できるというメリットがある一方で、取り付けを誤ると車検に通らない可能性があります。自分での取り付けが難しいと感じた場合は、整備工場にも依頼できるため、ぜひご検討ください。
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