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整備
車のエアフィルター(エアクリーナー)交換は自分でも可能!しかし車種によってはできないことも。不安なら整備工場でもOK!
投稿日:2019/08/17
自分でも愛車のメンテナンスを出来るだけやりたい!と思われる方も多いと思います。まずはエアフィルターを交換してみたいけど、簡単に交換出来るものなのでしょうか?カーショップでも良く見かけるので簡単にできそうなのですが、具体的な方法を知らないと不安になることもあるはずです。この記事では、車のエアフィルター(エアクリーナー)の交換方法とそれに伴う注意事項について解説してみましょう。
エアフィルターとは?
エアフィルターは、エンジンに取り込む混合気に使用する空気をきれいにろ過するフィルターのことでエアクリーナーとも言われます。エアコンのフィルターと同じで、汚れているとスムーズに空気を取り込むどころか、目詰まりを起こして吸気効率の低下を招き、エンジンが正常な燃焼を行えず、性能や燃費が悪化する要因となります。
また、空気中のゴミや埃がエンジン内部に入ることにより、シリンダーなどを傷つけエンジン不調を起こすのを防止する役目も担っています。
特に車が多く渋滞も頻発する都市部では、大気中に浮遊している汚染物質により、短期間でも真っ黒になってしまいます。したがって、エアフィルターは消耗品であり、定期的な交換が必要だということを理解し、車のエンジンを正常な状態で本来の機能を発揮させるためにも、取扱説明書に従い適切に交換をすることが求められます。
エアフィルターはどこにあるの?
乗用車の場合、エアフィルターはボンネットを開けると先が解放された樹脂製の太いノズル上の取り入れ口があり、そこから空気を取り込みます。それが、エンジンの上部や側面にあるボックスに繋がっています。そして、このボックスの中にエアフィルターが入っているという構造になっています。
通常、クリップなどで固定されているので、これを外すとボックスが開き、中にあるエアフィルターを取り出すことができます。エアフィルターは所定の位置に置いてあるだけなのですぐに取り外すことが出来ますが、かなりの汚れがありますので素手で作業するのはお勧めできません。作業用の汚れてもいい軍手などをしておきましょう。
エアフィルターの交換方法とは?
エアフィルターを清掃する場合、整備工場などではエアフィルターを外して高圧のエアーで汚れを吹き飛ばすので個人では難しいかと思います。しかし、汚れが蓄積し交換する場合は古いエアフィルターを外して新しいものに交換することになるので、この場合は通常は特殊な工具は必要ないので自分でも作業ができます。
しかし、最近の車種はエンジンルームが非常にタイトでぎっしりと隙間なく詰め込まれており、さらに電子機器などの配線などが多くなり、エアフィルターが収納してあるボックスに手が届かなかったりします。
その場合には、配線などを一時取り外さないとボックスを開けない場合が多く、素人には困難なケースが見受けられますので、作業前に取り扱い説明書などをチェックする必要があります。ネットで取り外し方法がアップされている場合も多いのですが、すべての車種があるわけではないので注意が必要です。
また、エアフィルターを交換する場合の注意事項としては、汚れや埃などをエンジンの通じるボックス内に落とさないように慎重に取り外す必要があります。
エアフィルターを交換する時期の目安
空気中のごみや埃をろ過するため、当然その汚れは溜まり続けます。したがって、定期的な点検で清掃や交換が必要となります。特に渋滞や未舗装路での使用が多いクルマの場合は早めの交換が必要です。
交換する時期としては、一般の乗用車なら通常使用で約50,000km走行毎、シビアコンディションと呼ばれる通常より過酷な条件下なら25,000km走行毎というのが推奨されています。
シビアコンディションとなるのは、営業車として使用するなど年間2万km以上の走行距離、短距離走行の繰り返しでも、ほぼ毎日買い物や送り迎え、勤め先への往復に使う場合、渋滞や市街地などでの信号により停車や低速走行やアイドリング状態が多い場合。さらに、山道、登降坂路の頻繁な走行や、凸凹路、砂利道、雪道などでボディーが汚れるような所をよく走る場合などが当てはまります。
エアフィルターを交換する際の注意点
エアフィルターの構造は簡単ですが、エンジンの不調に直結する重要な部分です。そのため、交換作業は慎重に進める必要があります。エアフィルターを交換する際、構造上、空気をろ過する方向が決まっており、向きを間違えると逆に装着してしまってフィルターの役割を果たさず目詰まりを起こす可能性がありますので、フィルターの向きを間違えないようにしなければなりません。
また、車種によってはエアフィルターを収めるボックスが完全に開けない場合もあり、隙間から手を入れて無理やりエアフィルターを引き出すことになるので、不完全な状態に設置しがちです。正しい場所に収まらないとガタついたり締まりきらないので、説明書を良く読んで理解したのちに作業し、おかしいと思ったら最初からより直すなど、しっかり既定の場所に収まっているかを確認しなければなりません。
また、交換する際に汚れを空気の取り込み口に落とさないように慎重に作業を行うことも必要です。そのためには最初にエアフィルターを動かす前に周辺の汚れをふき取った上で慎重に取り外し、その後にも良く汚れをふき取ってから新しいものを装着しなければなりません。
エアフィルター交換は難しい作業ではありませんが、気を付けなければならない点があり、車種によっては面倒な場合もあります。修理工場の整備士がやれば作業時間はほとんどかからず工賃もそれほどかかりませんので、ここはプロに任せるのが無難と言えます。
タイミングとしては、定期点検や車検の時についでに依頼したり、タイヤ交換など別件で作業に訪れた際にお願いするといいでしょう。また、カーショップでスタッフに車に合ったエアフィルターを選んでもらい、取付作業も同時に頼むこともできます。
さらに、自分で作業を行う場合には、交換した使用済みのエアフィルターを処分する際にも注意が必要で、ご自分の住んでおられる地域によって定められた方法で処分しなくてはいけません。その点でも整備工場に頼めば心配することもなく安心です。
そして、整備工場に頼む場合も、メーカー、車種、さらに年式によってエアフィルターは違うので、在庫があるかどうか前もって確認することが必要になります。在庫がなくても当日、もしくは翌日には用意できるはずですが、特殊な車種や輸入車、古い年式の場合はもう少し時間がかかるかも知れません。
エアフィルターは掃除しないのがキホン
以上、交換について述べてきましたが、そもそも交換じゃなくて掃除するにはどうしたらいいのでしょうか。実は、整備工場などでの高圧エアーで埃などを吹き飛ばす方法以外ではエアフィルターは掃除しない方が良いのです。特に構造を理解しないで掃除することは避けなければいけません。
その理由は、エアフィルターは擦ったり洗ったりして使用するようには作られていないからです。エアフィルターは細かな繊維で埃などを吸着しているために、ブラシ等で擦っても表面の埃は取れても何層にもなっているフィルターの中に取り込んだ埃は取れないのです。そればかりか強く擦ることで細かい繊維が変形し、せっかくの機能が失われてしまい目詰まりなどの原因になってしまいます。つまり、エアフィルターは高圧エアーで吹き飛ばす方法以外では掃除しないのがキホンなのです。
まとめ
最近では車の様々な部品もネットで安く簡単に購入できるようになり、自分でやってみようという人も多いと思います。しかし、自分の車に合った部品かどうか、自分で取り付けられるかどうかよく考えて慎重に行動しなければなりません。そんな心配をするよりは、そろそろ交換の時期だと思ったら整備工場に相談することをおススメします。
[Dr.輸入車ドットコム編集部]