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輸入車のホイールは、何で真っ黒になる?ブレーキダストについて解説!

投稿日:2021/12/10

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輸入車のホイールに付着する黒い汚れの正体

輸入車のホイールは「何故、黒く汚れてしまうのか」と悩む方もいるのではないでしょうか。主に、輸入車のホイールに付着する黒い汚れは、「ブレーキダスト」というものです。プレーキパッドやブレーキローターの削りカスがブレーキダストとして付着します。

クルマのブレーキはタイヤと一緒に回転しているブレーキローターをブレーキパッドで挟み込むことで、速度を落としたり停車させたりする仕組みになっています。この時にブレーキローターとブレーキパッドの間に生じた摩擦によって発生した削りカスが細かい塵となりブレーキダストとなります。

主な主成分はブレーキローターやブレーキパッドの鉄粉で、タイヤやホイールに付着し高温になったブレーキダストがホイールのクリア塗装などを溶かし焼き付き、黒い汚れとなってしまいます。

なぜ輸入車だけブレーキダストが付着するのか

現代の車では、四輪ディスクブレーキが採用されていることが主となっているものの、なぜ輸入車にだけ付着しやすいのか、国産車と輸入車のブレーキパッドの特徴から紐解いていきます。

輸入車のブレーキパッドの特徴

輸入車のブレーキは欧州やアメリカなど150km/hや200km/hのように制限速度が高く設定されている環境に対応するため、制動力を上げるように造られています。そのためブレーキパッドだけでなくブレーキローターも摩耗させて制動力を上げています。つまりパッドもローターも摩耗しやすいということは、ブレーキダストが発生しやすい傾向があります。

また、欧州車はドイツにあるアウトバーンで速度無制限区間を設けている結果、必然的に高性能なブレーキが必要です。自動車の基本性能「走る」「曲がる」「止まる」ことの追求をしているため、小型車からスポーツモデルまで高性能なブレーキを備えています。ブレーキダスト問題は、ほとんどの輸入車で発生しています。

国産車のブレーキパッドの特徴

日本の場合、高速道路の最高速度が120km/hと定められている区間もありますが、海外と比較すると法定最高速度が日本の方が低いため、制動力が海外ほど強く必要な状態ではありません。欧州やアメリカに比べて強い制動力が必要ではないので、輸入車と比較してディスクローターとブレーキパッドの削りカスが出にくい特徴がみられます。

輸入車のブレーキダスト対策

ブレーキダストの対策は一般的に「こまめに掃除をする」ことがポイントになりますが、「ブレーキダストを出さない」「ブレーキダストを寄せ付けない」という対策もあります。

ブレーキダスト対策

・ホイールにコーティングをする

・ダスト低減ブレーキパッドに交換する

・ブレーキダストがついたら早めに洗車をする

それぞれについて解説します。

ホイールをコーティングする

ブレーキダストがホイールに固着するのを防ぐためコーティングをする方法があります。ホイールの表面で鉄粉が固着するのを防げれば、簡単に洗い落とせます。ホイールコーティングをする時は、次の方法があります。

コーティング方法

・市販のホイールコーティング剤を使って自分で行う

・コーティング業者に依頼する

市販のコーティング剤には、スプレー式の製品があるので洗車後にホイールに吹き付けるだけで簡単にコーティングできます。コーティング剤を塗布した後は、自然に乾燥するまでクルマを動かさないようにすることが大切です。もし、高級車である場合、ホイール自体も高価な可能性があります。市販のコーティング剤で綺麗に施工が出来ずホイールにダメージを与えてしまう恐れもあるので、傷つけたくない時はコーティング業者に依頼しましょう。プロの施工によって綺麗にコーティングしてもらえます。また、タイミングによってはボディのガラスコーティングと合わせて、ホイールも一緒に依頼できるので、一度に綺麗な施工を行ってもらえます。市販のコーティング剤を使う方が、安く仕上げられますが、綺麗にコーティングできるかは自分の腕にかかるのでプロに任せる方が綺麗に仕上げてもらえます。

ダスト低減ブレーキパッドに交換する

ブレーキダストの発生を抑える「ダスト低減ブレーキパッド」があります。ダスト低減ブレーキパッドに交換すると、ブレーキダスト量の発生を減らせるのでおすすめです。最近のダスト低減ブレーキパッドの性能も上がっており、制動力やブレーキ異音も通常のブレーキパッドと遜色ないか性能が上の商品も多くなっています。ダストが発生しやすい純正パッドからダスト低減ブレーキパッドに交換することもおすすめです。ただし、スピードの出し過ぎに注意をする必要があります。スピードを出し過ぎると、頻繁にブレーキを使用するため、短期間でホイールが汚れてしまいます。速度の出し過ぎには注意してください。

ブレーキダストがついたら早めに洗車をする

ホイールに付着したブレーキダストを早めに洗い落とすことも大切です。焼きついたブレーキダストは、長時間放置をすると専用の溶解剤じゃないと落とせなくなります。カー用品店などで売られていますが、酸性が強い製品ため、直接触れると火傷する危険がありゴム手袋などを必ず着用しましょう。また、ブレーキダストが焼きついたり、溶解剤で汚れを落としたりすることにより、ホイールの表面のメンテナンスが必要になります。その点も忘れずに行いましょう。

まとめ

クルマを運転している時にブレーキを使うことは必然的です。その結果としてブレーキダストが発生しブレーキダストがホイールに付着するのは仕方がありません。仕方がありませんが、ホイールにこびりついて真っ黒くなる前にまめな洗車をしましょう。ホイールが汚れてしまうと車全体が汚れて見えてしまいますし、ブレーキにトラブルが発生しても見逃してしまう可能性もあります。ホイールを綺麗にしておけば車の印象も変わりますし、トラブルの前兆を見逃しにくくなります。快適な輸入車ライフを送るためにも、ホイールコーティングをしたりダスト低減ブレーキパッドを使用するなどの対策を取ることをおすすめします。

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[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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