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整備
車検とリフレクターは関係あるの?そもそもリフレクターってなに?
投稿日:2021/03/24
皆さんは、車にも「リフレクター」がついていることご存知でしょうか。そして、このリフレクターは、車検で検査対象となっています。リフレクターの役割と、車検でどのように検査するのかについてご紹介いたします。リフレクターで車検が不合格になる条件とは何でしょうか。
リフレクターの役割とは
まず、リフレクターの役割について考えていきましょう。 リフレクターは、「光を反射させるもの」です。光を反射させることで、自分の存在を相手に伝えたり、車のサイズを知らせたりする役割があります。大切な役割を担うリフレクターは、前後左右の四方、複数個所に取り付ける必要があります。車のライトや街灯の光を反射させますが、お互いに車の存在を認知できるので、安全に走行するためにとても必要なパーツです。 日頃から安全を確保するために必要なパーツであれば、検査対象であることは言うまでもありません。車検とリフレクターの関係についてご紹介いたします。
車検とリフレクターの関係とは
車検では、リフレクターのどのような点を検査するのでしょうか。 まずは、保安基準で定められた場所にリフレクターがついているかを確認します。保安基準で取り付け位置が決まっており、色や大きさなども決まっています。 事細かに決められているので、ご自身の好みにいじってしまうと車検に通らなくなってしまう可能性もあります。 リフレクターの取付位置や大きさなどに問題ないので、ちゃんと機能しているのかなど判断がつかない時は、整備工場で見てもらうことがオススメです。
<保安基準について>
・前部反射器の保安基準:白色。大きさは、10㎠以上で、文字や三角形以外の形です。取付位置は、上縁地上1.5m以下で、下縁地上0.25m以上。また、最外縁が車の最外側から400mm以内です。
・側方反射器の保安基準:橙色。(尾灯・上側端灯、後部のリフレクターと一体型の場合、赤も可。)大きさは、10cm2以上で、文字や三角形以外の形です。取付位置は、上縁地上1.5m以下で、下縁地上0.25m以上です。
・後部反射器の保安基準:赤色。大きさは、10cm2以上で、文字や三角形以外の形です。取付位置は、上縁地上1.5m以下で、下縁地上0.25m以上。最外縁が車の最外側から400mm以内です。
※上記は車両区分や車両の大きさによって保安基準が変わります。
リフレクターをカスタムした場合って車検に通る?
リフレクターをカスタムするのは避けた方がいいかもしれません。公道を安全に走行するためには保安基準に則ったリフレクターを取り付ける必要があります。リフレクター自体が発光するものはダメですし、リフレクター効果がない場合は車検に通りません。別途、反射機能がついている部品を取り付ける必要が出てきます。 また、コンビネーションランプやバンパーを変更する時にも注意が必要です。純正ではコンビネーションランプやバンパーにリフレクターが装着されている車両を、リフレクターが装着されていないランプやバンパーに交換した際はリフレクターを追加装着する必要があります。追加装着する際にも取り付け位置に注意が必要です。交換前後でリフレクターの有無や位置に違いがないか確認しておきましょう。
また、リフレクターの代わりに反射テープを使用する人も中にはいるようですが、車検に通りません。また、リフレクター自体が発光するタイプの物を配線を切ってリフレクター効果があるように錯誤をしても、その場凌ぎでしかなく車検には通りません。安全性が確保できないカスタムはやめましょう。 仮に無理やりな状態で車検を通したとしても、追突事故が起きた場合は追突した側だけでなく、追突された側も整備不良として過失となる可能性があります。自分を守るためにも、事故を未然に防ぐためにも万全にしておきましょう。
車検に通らないリフレクターとは
車検に通らないリフレクターは、どのようなものでしょうか。保安基準に則っていないリフレクターは車検に通らないことは言うまでもありません。そのほかでは、以下のようなリフレクターは車検に通りません。
<車検に通らないリフレクター>
・リフレクター自体が発光する
・酷く汚れている
・破損している
側面につけるリフレクターの条件について
リフレクターには、ある条件において側面につけなくてはいけないことがあります。リフレクターを付けている目的は車の大きさや長さを対向車などの周囲に伝えるためです。そのため、車の長さなどにおいて決まりがあります。
<側面につけるリフレクターの条件>
・車の長さが6m以上の普通自動車
・牽引車及び被牽引車
6m未満の車体であれば、側面にリフレクターを取り付ける必要はありません。ですが、安全面を考えて取り付けるのは問題ありません。ご自身の存在をお伝えすることで安全な走行に繋がります。その際も保安基準不適合な状態にならないか確認することをおススメします。
LEDのリフレクターは車検に通る?
車検に通らないリフレクターの中に「リフレクター自体が発光するもの」がありました。LEDのリフレクターだと、リフレクターそのものが発光する可能性が考えられます。リフレクター自体が発光するということはリフレクターではなくライト・ランプという認識になり、リフレクターが取り付けられていないことになってしまう可能性があります。 LEDとリフレクターが独立していれば問題ないケースもありますが、LEDの発光によって反射機能が損なわれてしまうと車検不適合になるかもしれません。LEDタイプのリフレクターは車検に通るものもありますが、取り付け位置や大きさなど事前に確認してから装着するようにしましょう。
まとめ
リフレクターは安全を確保するための大事なパーツであり、車検にも関わってくるパーツであることをお分かりいただけましたでしょうか。リフレクターはあまり目立たないパーツですが、保安基準で細かく定められている重要なパーツでもあります。カスタムなどで変更した際は保安基準に則っているか確認することも必要です。特にLEDに変更する際は、愛車に装着しても車検不適合にならないか確認してから購入するようにしましょう。細かいことが分からない時は、整備工場に相談してみることをオススメします。
[Dr.輸入車ドットコム編集部]