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1ナンバーの車検は大変?費用について徹底解説
投稿日:2022/07/10
1ナンバーと聞くと、多くの方は大型の貨物自動車を想像するかもしれません。しかし、大型トラックだけに限らず、一般的な車両でも1ナンバーで登録されている場合があります。この記事では、1ナンバーのクルマがどういったものかを紹介しながら、車検についても解説します。
1ナンバーとは
1ナンバーはトラックなどの「普通貨物自動車」が該当します。そのため、一般的な自動車に当てはまらないと思う方も多いでしょう。しかし、ピックアップトラックやワンボックスカー、大型SUVなど3ナンバーとして扱われる車種でも、1ナンバーに変更できる場合があります。ここでは、1ナンバーの詳細な条件や車種などを紹介します。
1ナンバーに分類されるクルマの条件
1ナンバーは運搬業務に適したクルマで、ナンバープレートの分類番号に「1」と記載されています。具体的な条件は以下のとおりです。
・車両が、長さ4,700mm、幅1,700mm、高さ2,000mm、排気量2,000cc以上
・積載スペースの床面積が、1平方メートル以上
・乗員スペースよりも積載スペースが広い
・乗車定員が、荷物の積載可能重量より軽い(一人あたり55kgでの計算)
・トラックを除く車で、荷物の積卸口が縦横80cm以上ある
・荷物のスペースと人が乗車するスペースに壁・保護用仕切りがある(スペース間に移 動できない状態であること)
・荷室の座席は折りたたみ・脱着式であること
本来は、3ナンバーに該当するクルマであっても、上記の条件を満たせば1ナンバーとして登録可能です。詳しい車種などは後ほど紹介します。
1ナンバーのクルマは普通免許で運転できる?
1ナンバーのクルマは、普通自動車免許で運転できます。ただし、免許を取得した時期によって条件が異なります。
普通自動車免許取得した時期
・2007年6月2日~2017年3月11日の間⇒車両総重量:5.0t未満/最大積載量:3.0t未満/乗 員定員:10人以下
(参照:警察庁HP|準中型自動車・準中型免許の新設について)
1ナンバーの輸入車とは
アメ車のピックアップトラック(シボレーアストロなど)や大型SUV(フォードエクスプローラーなど)などの輸入車には1ナンバーに登録できるクルマが少なくありません。1ナンバーの輸入車の条件は以下の通りです。あくまでも一例なので、詳しくは販売店に確認しましょう。
・並行輸入車であること
・車両登録が1999年5月までのディーラー車であること
・車両スペースに対し、荷室が1/2あること
例えば、8人乗りの自家用車の後部座席を取り外し、5人乗りに変更すれば、貨物兼用車として登録できます。3ナンバーに比べて1ナンバーは維持費が安い傾向にあります。登録変更することでコスト削減に繋がるため、条件を満たす場合はぜひ検討しましょう。
1ナンバーの車検にはいくらかかる?
ここからは、自動車重量税・自賠責保険・車検基本料に分けて、1ナンバーの車検費用について解説します。
自動車重量税
1ナンバーの自動車重量税について、3ナンバーと比較して確認しておきましょう。
1ナンバー:自動車重量税(車齢13年未満)
・1t以下:3,300円/年
・~2t:6,600円/年
・~2.5t:9,900円/年
・~3t:12,300円/年
・~4t:16,400円/年
・~5t:20,500円/年
・~6t:24,600円/年
・~7t:28,700円/年
・~8t:32,800円/年
3ナンバー:自動車重量税(車齢13年未満)
・0.5t以下:4,100/年
・~1t:8,200円/年
・~1.5t:12,300円/年
・~2t:16,400円/年
・~2.5t:20,500円/年
・~3t:24,600円/年
(参照:国土交通省|自動車重量税早見表)
重量税に関しては、1ナンバーの方が安い傾向にあります。1ナンバーは車両総重量、3ナンバーは車両重量で金額が決まります。車両重量とは、車体本体の重量にガソリンやエンジンオイル、冷却水やバッテリーを含めた重量です。車両総重量は車両重量に最大乗車定位が乗った状態での重さを指します。
自賠責保険
自賠責保険は、クルマを所有するにあたって必ず加入しなくてはならない保険です。対人事故のみ補償対象で、加害者の経済的な負担を補てんすることが目的です。
1ナンバー:自賠責保険料
・最大積載量2t以下:19,120円/12カ月
・最大積載量2t以上:21,130円/12カ月
3ナンバー(5ナンバー):自賠責保険料
・普通乗用車:12,700円/12カ月
(参考:国土交通省|自賠責保険早見表)
車検基本料
車検基本料には、点検費用のほか、書類作成費用や代車の手配料金などが含まれます。依頼先によって異なるため、事前に問い合わせしておきましょう。また、輸入車の場合は、そもそも車検を受け付けている工場が限られています。対応可能な工場かどうかも必ず確認しておいてください。
1ナンバーの車検の頻度
通常の車検の有効期限は初回が3年、以降2年ですが、1ナンバーの場合は、初回が2年、以降1年に一度車検を受けなければなりません。1ナンバーは貨物車のため、普通乗用車と比較して走行距離が長く、多くの荷物を載せます。車両の故障やトラブルが増えやすく、こまめな点検が必要であることから毎年の車検が義務付けられています。
1ナンバーのその他の維持費
車検に関する費用に関して説明しましたが、維持費についても確認しておきましょう。自動車税・任意保険・高速料金に分けて解説します。
自動車税
1ナンバーは最大積載量、3ナンバーは総排気量によって自動車税の金額が決まります。
1ナンバー:自動車税額(最大積載量)
・1t以下:8,000円
・1t超2t以下:11,500円
・2t超3t以下:16,000円
・3t超4t以下:20,500円
・4t超5t以下:25,500円
・5t超6t以下:30,000円
・6t超7t以下:35,000円
・7t超8t以下:40,500円
・8t以降:6,300円が1tごとに加算されます。
3ナンバー(5ナンバー):自動車税額(総排気量)
・1L以下:29,500円
・1L超1.5L以下:34,500円
・1.5L超2L以下:39,500円
・2L超2.5L以下:45,000円
・2.5L超3L以下:51,000円
・3L超3.5L以下:58,000円
・3.5L超4L以下:66,500円
・4.L超4.5L以下:76,500円
・4.5L超6L以下:88,000円
・6L超:111,000円
(参照::国土交通省|自動車税早見表)
基準となる項目・数値が異なるので比べるのは難しいですが、金額だけ見ると3ナンバーより1ナンバーの方が税金を抑えられるでしょう。
任意保険
1ナンバーは車両のサイズが大きいために任意保険の費用は、高くなる傾向があります。3ナンバーから構造変更した場合、等級の引き継ぎができない可能性があるため注意しましょう。
高速料金
高速道路の料金も、一般車両と比較して割高です。1ナンバーのクルマの多くは中型車に分類されます。それよりも車両総重量の大きいクルマに関しては大型車、特大車にカテゴライズされるため、高速料金はさらに高くなります。例えば、中型車で中央道「高尾山」から乗り、関越道「前橋」までだとした時は以下の通りです。
高速道路料金(通常料金)
・普通車:3,340円
・中型車:3,970円
(参照:NEXCO中日本|Q.高速道路料金の車種区分を知りたい。)
(参照:E-NEXCO Draive Plaza ドラぷら|東日本エリアの高速道路 料金表一覧)
まとめ
1ナンバーは、3ナンバーと比べて自動車税や自動車重量税が安いなどのメリットがあります。一方で、車検有効期限が1年間であることに加え、車検基本料が高くつく可能性がある点は注意しなければならないポイントです。基本料金は工場ごとに異なるので、事前に金額を確認した上で依頼しましょう。また、輸入車は車検を受け入れてくれる場所が限られています。受付状況もしっかりチェックして依頼先を決めましょう。
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https://www.drimportcar.com[Dr.輸入車ドットコム編集部]