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ファンベルトにヒビが入っていたら車検に通らない?ヒビが入ったままにしておくとどうなる?
投稿日:2023/05/10
ファンベルトとは、エンジンの動力を周辺機器に伝えて駆動させるためのベルトです。車を動かすにあたって大変重要なパーツであるため「破損・劣化してしまうと車検に通らないのでは?」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ファンベルトと車検の関連性について解説します。加えて、ファンベルトのトラブル事例や交換目安もあわせて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ファンベルトにヒビが入っていると車検に通らない?
ファンベルトにヒビが入ってしまうなど、異常がみられた場合には車検に通らないのでしょうか。
結論として、ファンベルトにヒビが入っていても車検に影響はありません。検査項目にファンベルトが含まれていないためです。車検は車輌が保安基準に適合している状態であるかどうかを検査するため、ファンベルトなどの消耗品はチェック対象に含まれません。たとえファンベルトにヒビが入っていても、エンジンや周辺機器が正しく作動していれば問題ないのです。
ヒビが入ったファンベルトをそのままにしておくと危険!
ファンベルトにヒビが入っていても車検に落ちることはありませんが、そのままの状態で運転し続けると大変危険です。具体的にどのようなトラブルに繋がるのかを紹介します。
エンジンが停止・オーバーヒートする
ヒビが入ったままファンベルトを放置すると切れてしまう可能性が非常に高いです。ファンベルトは発電機を駆動させる役割も担っており、万が一切れると電力を充電できなくなってしまいます。電力が供給されなくなるとエンジンが停止してしまい、車が動かなくなるかもしれません。
また、ファンベルトの破損によってオーバーヒートが起こる可能性も。ファンベルトはエンジンを冷却するためのウォーターポンプの動力にも深く関わっています。そのため、ベルトが切れてしまうとエンジンが冷えなくなってオーバーヒートしてしまいます。
バッテリー上がりが起こる
先述の通り、ファンベルトは発電機を動かす役割を担っています。そのため、ベルトが切れて動作が止まると電力を供給できなくなります。充電できないままエンジンの始動を繰り返すと、バッテリー上がりが起こるかもしれません。バッテリーが上がってしまった場合、ロードサービスを呼んだりジャンプスターターを使うなど、復旧するまでにかなりの手間と時間がかかるため、注意しましょう。
ハンドルが重くなる
ハンドルはパワーステアリングの機能によって容易に動かせる仕組みになっています。このパワーステアリングもファンベルトによって作動しているため、ベルトが切れていると機能しません。走行中に急にハンドルが重たくなってしまうと、カーブを曲がりきれずに重大な事故に発展する可能性もあるため、大変危険です。
エアコンが止まる
エアコンを駆動させているエアコンベルトは、ファンベルトと連結している場合が多いです。そのため、ファンベルトが破損していると、エアコンベルトも同時に動かなくなる可能性があります。ベルトが作動しなくなると当然ながらエアコンが止まってしまうため、車内の温度調整ができなくなってしまいます。
ファンベルトの交換目安
ファンベルトの破損によるトラブル事例を紹介しました。それでは、どのようなタイミングでベルトを交換したほうがよいのでしょうか。一般的な目安は下記の通りです。
・走行距離:5〜10万km
・使用年数:3~10年
・状態:「キュルキュル」「キー」といった音(ベルト鳴き)が聞こえる、ヒビや劣化、緩みが認められる
車の使用状況や運転方法などによっても、劣化する度合いが変わってくるため、定期的な点検をおすすめします。
まとめ
車検では、ファンベルトを点検する項目はないため、ヒビが入っていたり劣化していても問題ありません。しかし、ヒビが入った状態のまま放置すると、エンジンの停止やオーバーヒート、バッテリー上がりなどのトラブルを引き起こす可能性があります。状態によっては重大な事故に発展しかねないため、購入から3年以上経過した、もしくは異音が聞こえるなどの違和感を覚えたなどのタイミングで点検しておきましょう。
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