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エアコンフィルターは車検に関係あるの?交換時期と点検方法もご紹介

投稿日:2021/01/18

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皆さんは、車検の時に「エアコンフィルターを交換した方がいい」と指摘を受けた経験ありますか?車検の時に指摘を受けると、車検項目に「エアコンフィルター」があるように考えますが、車検項目にエアコンフィルターは含むのでしょうか。エアコンフィルターと車検の関係についてご紹介いたします。

エアコンフィルターとは

まず、エアコンフィルターの役割について振り返ってみましょう。 エアコンフィルター(クリーンフィルター)は、車内へ入ってくる空気や室内を循環する空気をろ過(浄化)する部品です。エアコンは、外気を取り入れ車内の温度を冷暖房で快適にしてくれます。 エアコンフィルターは、タバコの煙や埃、外気から吸い込んだ埃(花粉なども含む)によって車を使用していると自然に汚れます。使用状況や環境によって劣化や汚れの度合いが異なります。エアコンフィルターが汚れていたり、目詰まりしていたりすると車内環境が悪くなってしまいます。

外気を取り入れた時に、エアコンフィルターを通って車内に空気が流れるので、汚れていると「異臭」がしてきます。エアコンの使用中に「異臭」を感じた場合、エアコンフィルターに「カビ」が発生しているかもしれません。エアコンフィルターは、外気を吸い込む時に埃などの他に雑菌が溜まる傾向にあります。そのため、カビが生えやすいので、定期的に点検をすることをオススメします。エアコンフィルターにカビが発生した場合は交換をしましょう。

車検とエアコンフィルターの関係

エアコンフィルターは、車検項目にあるのでしょうか。その回答は、ノーです。エアコンフィルターは、車検項目に含まない部品のため、車検時に「エアコンフィルターを交換しないと車検が通らない」との指摘を受けることはありません。車検は、2年ごとに行うものなので、車検のタイミングで指摘を受けるのはメカニックが異臭を感じたからか、目視点検で汚れが確認された時になります。車検の時に交換をしても良いですし、別の機会に交換しても構いません。 車検では、車が保安基準に沿った状態かを検査します。安全に走行できるかどうかの判断をする大切な検査です。エアコンフィルターは安全性との関係性はありませんし、エアコンフィルターが原因で車が動かなくなることはありません。 定期的な交換が必要となりますが、エアコンフィルターが汚れていることで車検不合格の結果にはなりません。

では、何故「エアコンフィルターの交換」について指摘を受けるのでしょうか。 整備工場は車検後もより快適に乗っていただこうという考えて、状況に合わせてエアコンフィルター交換の提案をする場合があります。ユーザー側からエアコンフィルターも合わせて点検をしてもらうようお願いすることは全く問題ありませんので、車検依頼の際にお願いしておくと良いかもしれません。

エアコンフィルターの種類

エアコンフィルターには様々な種類がありますので、車内環境への効果を考えて検討することがオススメです。

・空気清浄機能付きフィルター:排気ガスをろ過し、室内の空気が綺麗になります。

・防臭、脱臭機能付きフィルター:車内の臭いを抑える機能があります。

・花粉、ウィルス除去機能付きフィルター:花粉症対策、ウィルスの車内侵入を防止する機能があります。

エアコンフィルターの交換時期

エアコンフィルターの交換時期は、どれくらいの頻度が望ましいのでしょうか。 一般的に、1年ごとの交換及び走行距離が12,000キロメートルでの交換が推奨されています。推奨通りで交換を行うと、ベストなコンディションでエアコンを使うことができます。あくまでも推奨の交換時期なので期間が過ぎてしまっても大きな問題はありません。「異臭」を感じたりしたら交換を行うようにしましょう。人によって感じ方が異なり、状態が悪くなっている可能性もあるので定期的に点検などを整備工場へ依頼しましょう。エアコンフィルターは基本的に掃除はせずに交換することになっています。

エアコンフィルター交換の費用は

エアコンフィルターの交換費用はどれくらいかかるのでしょうか。 純正のエアコンフィルターを使用して交換する場合は、およそ5,000円~1万円前後が相場です。正規ディーラーや整備工場など依頼先によって予算が異なってきます。整備工場では純正以外のフィルターもあるので5,000円程度で交換できるようです。エアコンフィルターの交換を依頼する前に予算を確認しておいた方がよいかもしれません。

エアコンフィルターの点検方法をご紹介

ご自身でエアコンフィルターを点検することもできますので、一般的な点検方法をご紹介します。

①助手席前にあるグローブボックスを取り出す。

②エアコンフィルターが格納しているケースを開け、エアコンフィルターを取り出す。

③見た目で汚れていたり変色しているようなら、整備工場へ交換をお願いしましょう。

④エアコンフィルター戻す際はフィルターの向きが正しいか確認して取り付けましょう。

⑤グローブボックスを取り付ける。

輸入車などではグローブボックス付近ではなく、エンジンルームやワイパー付近にエアコンフィルターが設置されている車種も多いので、作業前にどこにエアコンフィルターがある車なのか調べてから点検ことをおすすめします。

エアコンフィルターが原因のトラブル

エアコンフィルターが酷く汚れてしまっている場合は、エアコンの風量が弱くなる場合があります。これはフィルターを通って室内に風が送られる際に、フィルターの汚れが空気の流れを止めてしまっているからです。こうなるとフィルターをすぐにでも交換する必要があります。そしてフィルターに付着したゴミが原因で異音が発生する場合もあります。エアコンの風は扇風機のようなブロアモーターで作り出されますが、車種によってはこのブロアモーターのすぐ近くにエアコンフィルターを設置している構造の車もあり、フィルターに付着したビニール片や紙がブロアモーターに当たって異音を発生させてしまう場合もあります。そうなった時もエアコンフィルターを交換するかゴミを取り除きましょう。 異音が聞こえた場合は、エアコンベルトに問題が生じていたりエアコンコンプレッサーが故障している可能性もあります。エアコンフィルターだけの問題とは限らない可能性もあるので、整備工場でしっかりと点検してもらいましょう。

まとめ

車検とエアコンフィルターの交換は直接的な関係はありません。ただ、快適にエアコンを使用するためにエアコンフィルターの定期的な交換は大切です。そしてエアコンフィルターには様々な種類があるので自身の車にあったフィルターを選ぶことも大切です。喫煙車であったり、砂埃の多い環境などで走らせたりする場合、推奨時期よりも早めに交換しておくと良いでしょう。 エアコンフィルターが原因でエアコン風量が弱くなってしまったり異音が発生してしまうこともありますので、車検の時に点検してくれる整備工場もありますが、車検を依頼する際には整備工場にエアコンフィルターの点検や交換もお願いしておくと安心です。

[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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