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整備
バックギアランプとは?安全に大きくかかわるバックギアランプと車検の関係性を解説します
投稿日:2021/02/27
皆さんは、バックギアランプと車検はどのような関係があるかご存知でしょうか。バックギアランプは、車検でも引っかかるのではないかと容易に想像がつくかと思います。どのようなバックギアランプだと、車検に通らないのでしょうか。今回は、バックギアランプと車検についてご紹介いたします。
バックギアランプとは
バックギアランプは、車のリアについているランプの1つです。ギアがバックギア(R)に入っている時に点灯するランプです。バックギアに入った時に点灯するので後続車や周囲に「車が後退している」ということを周知する役割があります。 バックランプはとても需要なランプで、仮に球切れなどしていると、取り締まり対象になってしまいます。後退(バック)していることを周囲が気づかない場合、事故に繋がる恐れがあり大変危険です。後ろのランプは確認しにくいので、自分以外の人に確認してもらうなど定期的に点検をするようにしましょう。
近年は、バックモニターが付いているので後方確認がしやすい状況にはなっているものの、ドライバーだけが確認できればいいわけではなく、周囲からも確認が取れる状況にしておく必要があります。また、バックギアランプがつくことで、夜間の後方確認がしやすくなります。 車には、バックギアランプ以外の様々なランプ(灯火類)がありますが、どのランプがどの役割を持っているのかをしっかり確認し、知っておくことで安全にも繋がります。
バックギアランプと車検
バックギアランプと車検は、どのような関係があるのでしょうか。 バックギアランプは、灯火類に含まれる車検対象の部品になります。車検でしっかりと安全基準に沿ったランプになっているのか確認されます。バックギアランプの必要性は先述しましたが、その点理由から車検でどれくらいしっかり確認されるかもご理解頂けるかと思います。 周囲に自車が後退することを周知させる役目と後方の視界を確保するために必要なパーツですので、キラキラカラフルだとその他の交通の妨げになる恐れがあるので、色についても指定があります。
<規定>
・数:2個以下(1灯もしくは2灯) →1個だったバックギアランプを2個に増やすことは認められるが、2個あったバックギアランプを1個に減らすのは認められません。
・色:白色 →色温度は、7000ケルビン以下。黄色・青白い場合は、車検不合格となります。
・明るさ:15W以上75W以下 →光度5000カンデラ以下
・取付位置:上から1.2m以下、下から25cm以上の位置 →購入した当時のまま、いじっていなければ気にする必要はありません。
・レンズ面積:20平方センチメートル以上であること。
※車種区分や車両の大きななどによって上記規定は変わります。
一般的に上記規定に沿っていない場合、車検に合格はしません。規定に沿っていなければ車検前に点検・修理等をして、車検に通る状態にしておきましょう。 バックギアランプによって、車体の大きさなどを伝える役割もあります。また、白いランプによって、周囲を明るく照らす役割などもあるので、白いランプであることが決まっています。
車検に通らないバックギアランプ
車検に通らないバックギアランプには、どのようなものがあるのでしょうか。当然ながら、仮に先述した規定にそぐわない状態であれば不合格となるのは容易に想像つきます。不合格になってしまう状態のバックギアランプについて詳しくご紹介いたします。
まず、取り付けているバックギアランプの個数は、増やすことは可能(2個まで)であっても、減らすことはできません。2個バックギアランプがついている場合、左右対称であることが必須条件になります。車が後退していることを示すランプなので、わかりにくい状態であると車検が通りません。 明るさは、15W以上、75W以下と定められていますが、基本的に「他の交通の妨げにならない明るさ」という決まりがあります。眩し過ぎてもいけませんが、見えないのもダメということです。基本的に、昼間は後方100mから視認できる明るさと決まっています。当然ながら、点滅するようなライトは不合格になります。
最近は、バルブをLEDに変更される方も多いと思います。LED化することは問題ありません。ですが、注意しなくてはいけない点があります。光量が足りない可能性と、色味が青白く見えてしまう可能性です。明るい外で、ランプの光が見えないとバックしているかどうかが分からず事故に繋がる恐れがあります。 LEDは球切れしにくいメリットがありますが、球切れする事がありますのでLEDに交換しても定期的に周囲の人に見てもらったり、整備工場でも問題がないか点検してもらうことをオススメします。
バックギアランプの点検と修理
日頃からバックギアランプの点検をするように心がけましょう。バックギアランプは、ご自身でも確認する方法があります。周囲に他の人がいるのであればお任せするのが方法の1つではありますが、1人で確認する方法をご紹介します。
<1人で確認する方法>
①エンジンを切って、キーをONにします。(必ずエンジンは切ってください)
②サイドブレーキを作動させた状態でギアをリバース(R)に入れます。
③車から降りて車両後方に移動し、バックギアランプが点灯しているか目視確認します。
上記の方法であれば、確実にバックギアランプが点いているかどうかの判断がつきます。仮に、「点いていたことは分かったけど、これで車検が通るのかどうしても不安だ」と感じた場合は、整備工場に点検を依頼しましょう。 バックランプがつかない場合、球切れの可能性も考えられます。球切れだった場合、バルブを交換すれば解決しますが、仮に球切れではなかった場合、ソケットという部品の交換が必要になったり配線修理が必要になる可能性があります。部品を購入して自分で対応することも可能ですが、不安な人は整備工場へ依頼しプロにお任せするようにしましょう。
球切れだった場合でLED球を使用する場合はケルビン数(光の色調、色合い、色温度のこと)や形状に注意して購入してください。ケルビン数は数字が低いほど黄色の明かりとなり、高い数値になると青白い明かりになります。特に、青白い色合いはかっこよく感じられますが、雨天時濡れた路面に光が吸収されます。結果、視認性が悪いので危険が生じやすくなります。LEDではない場合は、今まで問題がなければ切れてしまった球と同じワット数と形状の電球を選べば間違いありません。片方だけ球切れをする場合もありますが、基本的に片方が切れたとしても両方交換しておくことがオススメです。 取付位置などについても、購入したままの状態であれば車検に落ちる可能性は低いです。自作のバックギアランプを取り付けている場合は注意が必要です。取付位置が大きくズレてしまっていたら車検不合格になり、事故に繋がりやすくなる危険があります。
まとめ
いかがでしょうか。バックギアランプがどれくらい大切な部品か、ご理解頂けましたでしょうか。日頃、バックギアランプのチェックは難しいので、知らないうちに球切れをしている可能性は十分に考えられます。ご家族や友人などに球切れをしていないか、また、整備工場などで定期的に点検をしてもらうことがオススメです。新車状態からバックギアランプを変更していたり、追加取り付けしている場合は取付位置など特に注意が必要です。車検に通らなくなるからチェックするのではなく、安全を第一に考えた上での交換・点検などを心掛けるようにしましょう。
[Dr.輸入車ドットコム編集部]