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いつのまにか車の運転席・助手席の足元が水漏れしている…原因と対処方法!

投稿日:2020/06/02

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皆さんは、突然運転席や助手席側の足元から水が漏れている…なんて状況になったことありますか? 突然、そんな症状が出たら驚いて車に何が起こったかと心配にもなりますよね。運転席や助手席の足元が浸水した時の原因や対処法などについてご紹介いたします。

車の運転席や助手席の足元に溜まる水は、何の水?

運転席や助手席の足元に水が溜まる原因などを探る前に、車の助手席の足元に水が溜まった水の種類は何なのかを確認することが大事なポイントです。単なる水なのか、もしかしたらエンジンから伝わって漏れているオイル類なのかもしれません。

・無色透明で無臭の水は、エアコンの排水漏れもしくは雨水の侵入が考えられます。

・緑色もしくは赤色の水である場合には、クーラントという冷却液が漏れている可能性が考えられます。クーラント液が漏れている時は、そのまま走行し続けるとオーバーヒートを引き起こす可能性がとても高くなるので大変危険です。すぐに整備工場での修理をオススメします。

・黒や茶色の粘り気があるものでは、オイル漏れが考えられます。エンジントラブルや車両火災に繋がる可能性があるので、修理工場に早急に持ち込む対応が必要です。

・ガソリンが漏れてしまう可能性も高いです。ガソリンは独特な香りするので、匂いで判断することができます。

足元に水浸しが引き起こされるトラブルは意外と多く、製造からの年月が長く経過した車で引き起こされやすいようです。何が原因で引き起こされたのかを考える必要がありますので、水漏れなどが発見された場合は整備工場に持って行くか、電話などで確認するなどしましょう。

車の運転席や助手席の足元に溜まる水は、何が原因?

運転席や助手席の足元に水が溜まっている原因は、エアコンの排水漏れの可能性が1番疑われます。その理由は、車の構造上で考えると理解できるのですが、助手席グローブボックスの奥の方にエバポレーターというエアコンの空気を冷やす場所があり、エアコンを作動すると結露した水が排水ホース(ドレンホース)を通って車外に排出される構造になっています。停車時にエアコンを使用している状態から車が動いたあとに、停車していた場所に水が落ちているのを見かけたことがあると思いますが、あの水がドレンホースから排出されたエアコンからの水なのです。ですので、ドレンホースが破損したり抜けていたり詰まっていたりすると車外に排出されず、車内に水漏れが引き起こされます。

助手席のグローブボックスを取り外してみましょう。そうすると樹脂製のケースが見えますので、そこからエンジン方向や下側に繋がっているゴムホースを確認してください。このホースがドレンホースです。 ドレンホースが抜けていた場合は接続し、破損している場合は交換しましょう。ただし、エバポレーター本体からにじみ出ている場合はホースが詰まって排水できず溢れていることが考えられるので、洗面器など受け皿を用意した上で注意してドレンホースを取り外します。排水できずに溢れ出ている場合は、ドレンホースを抜いた瞬間に一気に溜まっていた水が流れ出てくる為、受け皿など用意して十分注意をして外すことが必要です。また、稀にホースを手で揉むことで詰まりが解消されるので試してみることをオススメします。このドレンホース内の詰まりが解消されることで、正常にエアコンの水が排水されるので、車内に水が漏れてくる心配がなくなります。

エアコンの排水漏れ以外で、考えられるのは雨水の浸水(侵入)が考えられます。通常、車に隙間などはないので、意外なところから雨水が侵入している可能性があります。 ドアやボディーに付いているゴムパッキンが劣化していたり破損していたりする可能性が高く、この損傷箇所を交換するなどの対処が必要となります。ゴムパッキン(ウェザーストリップ)が劣化・破損以外にズレて装着できていないと隙間から入り込んでしまいます。車によっては内部の配線を通す為に、助手席側のAピラー内張りを外したりウェザーストリップを外したりしてカーナビやETCの取り付けを行います。その際に、隙間ができると雨水が侵入してしまいます。また事故修理などで板金修理がしっかりとしていても防水処理が不完全であることも考えられ、隙間から入り込む場合もあります。

その他にもエンジンオイルやガソリンといった水以外が浸入してくるケースも稀にあります。エンジンオイルやガソリンは水と違って匂いや触った感じで気付きやすいと思いますが、走行に影響を及ぼすトラブルに繋がる可能性が高いので、すぐに整備工場で点検してもらいましょう。

車の運転席や助手席の足元に水が溜まった時の対処法は?

運転席や助手席側の足元に水が溜まったら、まず整備工場などに電話をして状況説明を行いましょう。確認される内容として、水の色や匂いなどが何かを聞かれるかもしれないので、ティッシュペーパーなどで何の水かを確認しておきましょう。また、対処法としては水漏れを発見した段階でペット用のトイレシートなどを使って水分を吸収しておくこともその時点で対応しておける方法の1つです。水分量や吸い取った液体がどんなものなのかを確認することができるので、水漏れが引き起こされた時はぜひ使用しましょう。ペット用シート以外にも吸水シートというものがあるので、溜まっている水分を吸収することが可能です。

カーエアコンの故障をチェックすることやエバポレーターのクリーニングをすることも大切です。エバポレーターのクリーニングは、クリーニングのために開発された高圧洗浄機を使ってカビや雑菌、嫌な匂いなどを除去します。熱交換の性質によって結露水が必ず発生するので、カビや雑菌の温床となることは避けられません。汚れを放置することで匂いの防止もでき、水漏れの原因となるドレンホースの詰まりを防ぐこともできる為、定期的に整備工場に持っていってクリーニングをしてもらうようにしましょう。

車の運転席や助手席の足元に水が溜まらないようにする方法は?

水が車内に浸水する原因として、エアコン周りの配管(ドレンホース)などの不具合や車体に隙間ができていたり、ゴムモール(ウェザートリップ)の劣化や破損などが考えられるので、様々な箇所を点検しておくことが大切です。定期的な点検、目視確認などもしっかりとしましょう。

古い車だと車体に穴が開いてしまい、そこから水が浸入してくるケースもあり、車体に穴が開く原因は主にサビです。サビを気づかずに放置した結果、穴が開いてしまいます。床下やマット下などは隠れて見えないので、サビや穴に気づかない可能性が高く、そこから水が浸入します。その為、穴をしっかりと処理しておくことと、サビを防ぐことが大切です。雨の日に走ったことで、穴が開いていることに気づくパターンがよくあるようです。穴が開いていることに気付けばすぐに修理することと、予防としては車内清掃の際にマットを取り外して車体側にサビが発生していないか確認し、もし発生していれば早めに対処しておくことがトラブルを未然に防ぐポイントです。

まとめ

運転席や助手席の足元や車内に水漏れが引き起こされた場合、まずはその液体が何なのかを確認する事が大切です。水であった場合はエアコンからの排水か雨漏れが考えられ、エアコンドレンホースの詰まりやウェザーストリップの劣化、車体のサビが原因で水漏れを起こすこともありますので、普段から自分でチェックしておくことも大切です。 しっかりと対策をとっておかないと、悪臭になってしまったりカビが発生してしまったりと衛生面的によくないので、もし水漏れに気付いたら走行トラブルに繋がる可能性もありますので、整備工場へ相談したり点検に持ち込み早めに対処することが大切です。

[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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