インフォメーション
- Dr.輸入車ドットコムトップ
- インフォメーション一覧
- インフォメーション
整備
ユーザー車検とはどういう車検?メリットとデメリットを解説!
投稿日:2023/01/25
ユーザー車検という車検方法をご存知でしょうか。一般的に車検はディーラーや整備工場に依頼しますが、ユーザー車検では外注せず自分で手続きする方法です。この記事では、ユーザー車検の流れや費用、メリット・デメリットを解説します。
ユーザー車検とは
ユーザー車検とは、自分でクルマを運輸支局まで持ち込んで手続きを行う車検方法です。必ずしも本人が行う必要はなく、家族や知人でもユーザー車検を実施できます。業者に依頼するよりも費用を抑えられるうえ、申込みもインターネットから手軽に行えるため、ユーザー車検を選ぶという方も少なくないようです。
ユーザー車検の流れ
ユーザー車検は次の流れで行います。
1.クルマの整備
2.車検の予約
3.必要書類の準備
4.検査場にクルマを持ち込む
5.事務手続き
6.受付(必要書類の提出など)
7.支払い(自動車重量税・手数料)
8.検査コースで検査
9.車検証・検査証の受け取り
それぞれの手続きについて簡単に解説します。
クルマの整備
ユーザー車検の場合、事前のクルマの整備を自分で行う必要があります。灯火装置やタイヤ、ガラスやメータ、ワイパーやマフラーなど細かな箇所まで点検整備記録簿を見ながら整備しましょう。
自分で行うことが厳しい場合は、整備のみを業者に依頼できます。「車検時の不備をなくしたい」「なるべく安心して車検を受けたい」という方にはおすすめですが、別途料金がかかりますので注意しましょう。
車検の予約
車検を受けるためには予約が必要です。有効期間満了日一ヶ月前から当日までの間に予約しましょう。
・普通車の場合:インターネット予約のみ
・軽自動車の場合:インターネット・電話予約
インターネットからの予約をする場合、初回利用時はアカウントを作成して予約できます。二度目以降の予約の場合、前回の利用から2年1ヶ月以上の間が空いている場合は、また新規にアカウントを登録しなくてはなりません。
予約が確定すると、予約番号が発行されるので必ずメモをして残しておきましょう。軽自動車の予約も普通自動車の予約も同様です。ただし、軽自動車の場合は電話予約もできるので、受付時間を確認した上で予約しましょう。
必要書類の準備
必要書類の準備も忘れてはいけません。車検を受ける日までに下記の書類を揃えておきましょう。
・自動車検査証(車検証)
保安基準に適したクルマであることを証明する書類です。クルマの各種情報が記載されており、基本的には車内に保管されています。「購入してから一度も目にしていない」という方はダッシュボードなどを確認してみましょう。
・自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証)
クルマの所有者が必ず加入する保険です。対人への損害を補償する保険で、一般的には保険期間が車検の有効期限よりも長く設定されています。自動車検査証と一緒に保管されているケースが多く、車検時には新旧2枚の証明書が必要です。
・自動車税納税証明書
自動車税を正しく納めているかどうかを証明する書類です。毎年5月頃、税務署から納税通知書と共に送付されます。2015年4月より電子確認が可能となり、特定の条件を満たす場合のみ車検時の提示を省略できるようになりました。
また、運輸支局での納付確認は最大10日間程度かかります。車検を受けるまでに間に合わない場合は、金融機関などで納めた際に渡される納付書右端の自動車税納税証明書を提示しましょう。
・定期点検整備記録簿
24ヶ月点検・12ヶ月点検の法定点検の詳細が記録されています。その他、過去の点検記録や整備記録、部品交換時期を確認できる書類です。車検後に法定点検を受けるのであれば提出する必要はありません。
検査場にクルマを持ち込む
予約した当日にクルマを検査場へ持ち込み、事務手続きや受付などを行います。その際、運輸支局そばにある民間予備検査場で事前検査(予備検査)を受けられます。不備がないかどうか最終確認をしてもらえるので、より安心して車検を受けられるでしょう。費用は1,000〜3,000円程度です。万が一予備検査で不具合などが見つかった場合は、やむを得ませんが車検をキャンセルし、再度整備したうえで出直しましょう。
また、基本的に車検切れ前に受けるのが一般的ですが、万が一有効期限が切れていた場合は公道を自走できないので、検査場までレッカー車で運んでもらう必要があります。車検切れには十分気をつけてスケジューリングしましょう。
事務手続き・受付・支払い
窓口で事務手続きを行います。
車検当日受け取る書類
・継続審査申請書
・自動車重量税納付書・自動車検査票
上記書類に必要事項を記入します。事前に準備した書類を窓口に提出し、自動車重量税・検査手数料を支払うと受付が完了です。
検査コースで検査
検査場では以下の流れで検査を行います。
1.同一性確認
2.外廻り検査
3.サイドスリップ検査
4.ブレーキ検査
5.スピードメーター検査
6.ヘッドライト検査
7.排気ガス検査
8.下廻り検査(タイヤなど)
検査員の指示に従って適宜対応してください。ユーザー車検では、初回で不合格だったとしても再検査を2回受けられます。手数料を支払えば再検査の回数を増やせますが、基本的には初回車検を含めた3回までで合格をもらうようにしましょう。
車検証・検査証の受け取り
無事に検査に合格したら、車検証交付窓口で書類を提出します。新しい検査標章のステッカーと車検証を受け取って車検は終了です。
ユーザー車検の費用
ユーザー車検では、業者に依頼する場合と異なり、点検整備料・車検代行料はかかりません。法定費用のみ支払う必要があります。法定費用の内訳は以下の通りです。
・自動車重量税:車両重量などによって変動(エコカーは免税)
・自賠責保険料:20,010 円(自家用車・保険期間:24ヶ月の場合)
・検査手数料:2,200円(普通自動車の場合)/1,800円(軽自動車の場合)
ユーザー車検のメリット
ここまでユーザー車検の概要を紹介しましたが、業者への依頼に比べてどのようなメリットがあるのでしょうか。主に考えられる点は以下の通りです。
・車検費用を抑えられる
・クルマについての知識が増える
整備工場で依頼するよりも車検費用が抑えられる点は先述した通りです。また、自分で整備や手続きなどの全てを行うことから、クルマの仕組みや税金関係の知識も身につく点もメリットといえるでしょう。万が一クルマに何か起きた際にも、自分で修理・交換対応できるようになるかもしれません。
ユーザー車検のデメリット
ユーザー車検のメリットを紹介しましたが、自分で手続きするがゆえのデメリットもいくつか考えられます。主に以下の3つです。
大きな手間がかかる
ユーザー車検は、整備をはじめ手続きなど全てを自分で行う必要があります。加えて、車検を受ける当日は最大3時間程度の拘束時間が発生し、不備があった場合には後日改めて再検査を受けなければなりません。このようにかなりの手間と時間がかかるのは大きなデメリットといえるでしょう。また、運輸支局は平日しか営業していないため、土日休みの方にとっては都合がつきにくいのも難点です。
クルマの専門知識・技術が必要
クルマの知識が身につく点がメリットだと先述しましたが、やはりもともとある程度の技術がないと自分で整備するのは難しいです。知識・技術不足のまま整備すると、確認漏れや安全面でのリスクが高まります。大事な愛車を丁寧に整備・点検したい場合には、業者に依頼する方が安心でしょう。
24ヶ月点検を受けなければならない
業者に車検を依頼する際には、基本料の中に24ヶ月点検費用も含まれています。そのため、タイミングが重なる場合にはまとめての依頼が可能です。しかし、自分で車検を通す場合には別途24ヶ月点検を受けなければなりません。手間を省きたいのであれば、業者に依頼するのが得策でしょう。
【まとめ】手間をかけずに車検するなら整備工場に依頼を!
ユーザー車検には、費用を抑えられるという大きなメリットがあります。しかし、手間や時間がかかってしまうほかクルマの専門知識が必要であるなど、一般のオーナーが取り組むにはハードルが高いのも事実です。安心して車検に出したいのであれば、プロに依頼しましょう。特に整備工場であれば、ディーラーよりも安く対応してもらえる可能性があります。ぜひお近くの整備工場での車検を検討してみてはいかがでしょうか。
信頼できる輸入車整備工場の検索サイト「Dr.輸入車ドットコム」
https://www.drimportcar.com[Dr.輸入車ドットコム編集部]