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ドライブレコーダーを付けるメリットってある?選び方はどうすればよい?に車の専門家が答えます
投稿日:2020/01/15
最近、毎日のようにあおり運転による迷惑行為や逆走、そして高齢ドライバーによる事故など痛ましいニュースが流れています。そして、そのたびに流れているのが当事者や付近にいる車両からのドライブレコーダーによる映像です。
このドライブレコーダーの映像が事故や事件の解明、そしてそれらの防止に役立つとして、活用する人が増えています。ドライブレコーダーの売り上げも伸びてており、そのためカーショップでは数多くの製品が並んでいます。
そして、ドライブレコーダーは性能も向上し、画像も鮮明になっており、しかも価格も安くなり種類も多く迷ってしまうほどです。そこで、ドライブレコーダーを選ぶ際のポイントやその役割やメリットなどをご紹介します。
ドライブレコーダーの機能
まず、ドライブレコーダーの機能にはどのようなものがあるのでしょうか。カメラを通して捉えた映像を動画として保存し、あとで見直すことができるのが基本的な機能であり、走行中は常時記録し続けることで肝心な瞬間も逃さず記録できるようになっています。
データを長時間記録し続けるとメモリーがデータでいっぱいになりますが、データの古いから順番に上書きをしていくことで、例えば24時間以内の最新の画像を常に記録することが出来ます。さらに、ジャイロセンサー(Gセンサー)によって衝撃を記録した前後のデータは上書きしないようロックをかける機能をもつ製品もあり、このような機能によって、証拠として活用できることになります。
また、レンズの画角も広角になっていたり、複数のカメラを利用することによって、ドライバーの視野に入る風景だけでなく全方向の映像も捉えられるようになっています。さらに、GPS機能も多くのドライブレコーダーが採用しており、GPSの位置情報録と正確な時刻を記録できるのも証拠としての信ぴょう性をを高めています。
ドライブレコーダーを装着するメリット
突然巻き込まれる避けられない交通事故の状況を記録してくれるのがドライブレコーダーなのですが、当初は車内からの貴重品や用品の盗難や車へのいたずらの犯人を記録したり、防犯効果を期待するものとして理解されていました。そのため、装置そのものが大きく、画質も白黒で鮮明とはいえないのに高額であることで、一般車へはあまり普及していませんでした。
タクシーなど業務中の事故や事件、特に運転者への暴行や売上金の盗難を防止するのにも使われてきましたが、徐々に価格低下が始まっていたところへ「あおり運転」のニュースが広まるにつれ一気に普及が進み、機能アップした新製品が次々と投入されてきました。
ユーザーが期待するドライブレコーダーの効果
それは事故などで自分に不利益が発生しそうな状況を動画で記録することで、実際にどちらに非があるかを判断する際、ドライブレコーダーのデータがあるかないかで大きな差が生まれます。そして、それ以上に期待するのが、やはり「あおり運転」被害の抑制効果です。
ドライブレコーダーを装着していることを発信することで、これらの行為を思いとどませることを期待するのです。「あおり運転」に対する処罰が重くなっていることもあり、身元を特定される可能性が高いドライブレコーダー装着車は、ターゲットにはなりにくいのも事実です。
また、最近はドライブレコーダーを装着して記録することで、自らの運転を正そうという意識も強まっています。自分の運転の癖などを理解することで、安全運転の促進にもつながり、「あおり運転」を誘発するような運転をしていないかなど、自分では気付かない点を指摘してもらえる効果もあります。それ以外にもドライブ中の思い出を他の人と共有して楽しむこともできます。
ドライブレコーダーの種類
一口にドライブレコーダーといっても、をタイプや価格で多くの種類があります。大きく分けるとカメラがどの範囲を写せるかで、カメラが1つ、複数カメラのタイプ、そして360度カメラのタイプといった3つのタイプに分かれます。
カメラが1つのタイプ
1台のカメラで前方のみを捉えられる基本的なタイプで、価格も安くてもっとも普及しているタイプです。電源をシガーライターソケットから取れますので簡単に取り付け、取り外しができるのが特徴です。 正面からの事態には有効ですが、側面や後方、そして車内が写せないのが欠点です。また、「あおり運転」に対してはその行為そのものが写せないのは近年のニーズには合わないかも知れません。また、簡単に取り外せるので、そのものを盗難される可能性が非常に高いという欠点もあります。
ただし、金額は最も安く、何も装備しないよりは格段に犯罪防止効果やトラブル回避に有効であり、最近はWi-Fiで映像をスマホに飛ばせる機種もあるなど機能も向上しており、まずはこのタイプを装備するのが良いかと思われます。
カメラが2つ以上のタイプ
前方のカメラに加え、リア用カメラあるいは車内用カメラ、または全てをを組み合わせるものです。カメラをリア用として使うことで後続車の監視に使えるので「あおり運転」に対して有効とされ装着する人が増えています。ただし、当然カメラの数だけ金額も高くなるうえ、複数のカメラを取り付けるので配線が複雑になり、取り付けにも加工が必要になるなど取り付け費用の負担が発生することにもなります。
360度タイプ
360度タイプは広角レンズを使用し、1台のカメラで周囲すべてを撮影できるタイプです。しかし、カメラを取り付けた位置が中心となるので、取付位置によって車内が映るだけで後方は映らないか、またその逆かということになり、車外全てを移すわけではありません。軽自動車ならそれも可能ですが、ミニバンなどの場合は後方よりも、側面が映るという効果を期待したほうがいいでしょう。
カーナビ連携タイプ
他にカーナビと連携するタイプもあり、映像はドラレコ本体に記録し、カーナビの大きな画面で内容を確認できるメリットがあります。Wi-Fi機能を使ってスマホなどに飛ばすことができたりします。 さらに、自動ブレーキなどの安全装備に利用されるカメラを利用したり、駐車支援システムの後方のカメラも利用するなど、ドライブレコーダー単体というよりも、その他のシステムとリンクさせる方法が新型車を中心に増えてきそうです。ですが、現在はメーカーオプションとして車購入時にしか選べないのが実情です。
ドライブレコーダーの選び方
ご紹介したようにドライブレコーダーの種類は多く、メーカー数も多いためにどれを選んだら良いのか迷ってしまいます。極端に安い輸入品や古すぎる機種は避けた方が良いと思いますが、信頼のおけるカーショップで売られている機種ならば安くても問題はないと思います。また、購入する際にはいくつかの注意するべきポイントを押さえることで、選びやすくなりますので続けてご紹介します。
解像度
カメラは高画素の方が解像度は高く、細部も良く見ることが出来ます。しかし、サイズが小さい場合は画素数が高くなると光の透過率が下がるので、デジカメと異なり画素数だけで判断するのは賢明ではありません。それよりもフルハイビジョンであるほうがより証拠能力は高く、こちらの方を基準に選ぶことをおすすめします。
画面サイズ
ドライブレコーダーは常に映像を見るわけではなく、記録することが目的なので、画面はそれほど重要ではありません。むしろ、画面をなくしてスマホで見られるようにしている機種が増えています。
目的によって選ぶことが大切
2つ以上のカメラを備えるのがベストとなりますが、余裕がなければ無理をせず前方を捉えるだけのタイプでもで十分です。価格や取り付け工賃を考えて、何を重要視したいかを考えて選ぶことが重要となります。
まとめ
自分で選ぶのが難しいと思ったら、いつもお世話になっている整備工場で相談するのが良いでしょう。適切な機能の製品をしっかりと取り付けることで、不要なトラブルを避ける事ができるドライブレコーダーは、これからの必需品になりそうです。
[Dr.輸入車ドットコム編集部]