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整備
車のエアコンガスの交換は自分でもできる?しかし整備工場に依頼した方が無難な理由とは
投稿日:2019/08/26
皆さんは、車のエアコンガスは交換されていますか?そもそも、「エアコンガスって交換するの?」という声も聞こえてきそうな気がしますが、車のエアコンをしっかりと使えるようにしておく為にも、エアコンガスの交換や補充は定期的に行う必要があります。 今回は、そんなエアコンガスの交換や補充についてご紹介いたします。
そもそもエアコンガスって何?
エアコンの風によって車内の気温が快適な温度に保てるのはご存知のことと思います。それでは、今回注目の「エアコンガス」は一体何をするものなのでしょうか。
エアコンから冷たい風が吹くのは、エアコンガスが液体から気体になる際に熱を奪う力を利用しています。 エアコン内部で気化と液状化を繰り返すサイクルでエバポレーターという装置を冷却しながら涼しい風を車内に出していますので、内部を循環するガスが汚れたり水分が混ざってしまったり、潤滑力が低下してしまう事があります。
エアコン内部は高圧になるので、エアコンガスが多少なりとも漏れ出し、次第に減少するのでエアコンガスの補充・交換が必要となってくるわけです。エアコンガスが漏れていると冷たい風が出なくなってしまいます。
エアコンガスが漏れる?少なくなる?のはなぜ?
エアコンガスは、車の振動によって機密性を保つことができず漏れ出てしまうことがあるようです。冷たい風を感じられなくなったり、異臭を感じたりした場合には、すぐ整備工場に持ち込んでエアコンを見てもらいましょう。
優しい運転をすることで、振動は軽減されますしエアコンガスが漏れる心配が少しでも抑えることができます。砂利道を走って、飛び石がパイプに当たり損傷するということも考えられるので、出来るだけ舗装された道を走る方がいいかもしれません。
エアコンガスは、2~3年で減ると言われています。注入する規定量は、1本200gのエアコンガスを軽自動車・コンパクトカーでは2~3本分、セダンは3~5本、ミニバンは4~5本、ワンボックスでは4~6本であると言われています。
エアコンの仕組みってどうなっているの?
エアコンは、コンプレッサーで圧縮したエアコンガスが車内にあるエバポレーターに噴射されます。その際、一気に気化されたエアコンガスが周囲の熱を奪いエバポレーターに冷気が発生し、そこへブロワファンで発生させた風で冷気を車内に送り込む仕組みになっています。 エアコン作動時は車内の空気中の水分はエバポレーターによって除湿されます。熱を奪い低圧となったエアコンガスは、コンプレッサーに戻り再度圧縮され、このサイクルによって車内が冷えるようになっています。
車内を涼しくしたり除湿したりすることで車内を快適に保つようにしています。季節によっては窓を開けて外の風を楽しみながら涼むこともあるとは思いますが、窓を開けられない時などはエアコンを使うといいですね。
エアコンガスの補充方法
エアコンガスの補充は自分でも補充することができるので、知識のある方に向けてご紹介します。 まず、エアコンガスを購入し、メーターが付いたチャージホースという車にエアコンガスを補充する為のホースを用意します。チャージホースを購入してきたエアコンガスに繋げます。繋げる際に気を付けることは、ピンが出ている可能性があるので針が出てないことを確認した上でチャージホースを繋げます。 そして、ホースの逆側をエアコン配管の低圧側カプラーに接続し、ピンを回しガス缶に穴を開けるとエアコン機器側にガスが注入されます。 ガスを注入する量は、チャージホースにあるメーターで確認しましょう。目安は、青い位置にメーターの針があることですので、ガスの注入量に注意しましょう。 エアコンガスを入れ過ぎても、効きが悪くなってしまうので、エアコンガスを入れ過ぎないように注意する必要があります。
知識のある方に向けてご紹介しましたが、知識がないままエアコンガスの補充をすると非常に危険です。車への接続位置を間違えてしまうとガス缶が破裂して重傷を負ってしまうこともあり、過去にはたくさんの事故も起こってしまっています。一般的には低圧側のみを使用する補充時にはその危険性はありませんが、非常に危険を伴う作業であることを認識したうえで行うことが大切です。
とは言っても、整備工場などでしっかりと整備して頂いた方が当然安心です。 自力でやれば工賃を含め安価で済むと思われるかもしれませんが、何か問題が起きた際には専門知識のあるプロにお任せした方が絶対に良いです。どうしても自力でやらなければいけない理由が無い限り、整備工場へお任せして「絶対に大丈夫」という安心感を持てた方がいいですよね。
エアコンガスの交換方法
エアコンガスを大気中に開放してしまう事は環境破壊に繋がりますし、法律でも禁止されていますのでエアコンガスの交換は専用の機器が必要です。 古いガスを専用の機器で回収し、エアコン配管を真空にして洗浄を行ったのちに新しいエアコンガスを規定量充填します。
最近では古いガスを回収し、洗浄などを行ったのちに再利用するエアコン専用の機器もあり、これならエコですし費用も抑えることが可能です。 エアコンガスを交換し規定量にすることによって、クーラーの効きが大きく改善し、そしてエアコンコンプレッサーなどの機械類にも負担軽減となるので、故障の予防にも繋がります。 エアコンガスの交換は性能に大きな効果がありますが、専用の機器を備えた整備工場にお願いしないと出来ない作業でもあります。
整備工場ではエアコンガス交換や補充だけではなく、お願いすればエアコンの消臭除菌やエアコンフィルターの交換もしてくれるので、エアコンガスを交換や補充をしてからも車内を快適に過ごせるようになります。また、エアコンガスを交換や補充をした際には、コンディショナーオイルというエアコンをスムーズに動かすオイルも注入してくれるところも有りますので、自分では行き届かないことなどをやってもらえると嬉しいですね。
エアコンが利かなくなったと感じた時には、エアコンガス漏れが原因であることが非常に多いです。ガスの交換や補充、エアコンの点検などは整備工場へ依頼しましょう。
エアコンガスを交換・補充するタイミングって?
エアコンガスを交換・補充するタイミングはどうやってわかるのでしょうか? エアコンガスが少なくなると効きが弱くなりますので、朝晩の比較的涼しい時間帯は冷風が出るが、暑い昼間は効きが悪くなるといった症状が出てくるとガスが少ない可能性があるので補充が必要なタイミングになり、このタイミングで交換するのも良いかと思います。
少し前の車なら、サイトグラスというエアコンガスの補充が必要な状態であるかを確認することができる点検窓があります。アイドリング状態でエアコンの風量をMAXにし、点検窓から見える中の状態でエアコンガス量の判断が可能です。この時、白い泡が確認できるかと思いますが、勢いよく白い泡が確認できたらエアコンガスが不足しているサインです。適量のガスが入っていると、白い泡ではなく透明な液体であることが確認でき、基本的に泡が立つことはありません。
エアコンガスが減ってしまう場合は、漏れているかどうかを確認するために蛍光剤というものをガスと一緒に注入することもあります。ガスが漏れた場合は、目視やブラックライトを照らすと色で漏れている箇所を判別することも出来ますので、不具合箇所の特定に繋げる事ができます。
まとめ
いかがでしょうか。 エアコンガスは、2~3年で交換・補充することが最適と言われています。整備工場へ依頼し消臭や除菌も一緒に行い、また長い期間車内を快適に過ごせるようにしましょう。エアコンガスを交換や補充してもらうポイントとしては、エアコンが効かないと感じた時や異臭を感じた時などが目安だと思いますので、ちょっとでも気になることがあれば、まずは整備工場へ相談してみてはいかがでしょうか。
[Dr.輸入車ドットコム編集部]