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フルバケットシートを取り付けていても車検に通る?

投稿日:2022/11/10

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フルバケットシートは、スポーツ走行を思う存分楽しみたいドライバーから高い人気を得ているシートです。しかし、一般的なシートとは構造が大きく異なり、取り付けたまま車検に出せるのか不安に感じている方も多いでしょう。

そこでこの記事では、フルバケットシートを取り付けたまま車検は通せるのか、どういった基準をクリアすればいいのかを解説します。

フルバケットシートとは

そもそもフルバケットシートはどのようなものでしょうか。通称「フルバケ」と略して呼ばれており、背もたれと座面が一体化となっているシートです。ホールド性の高さが大きな特徴で、ハイスピードコーナリングでも姿勢を保てるため、スポーツカーによく用いられます。また、素材がカーボンやFRPのため、純正シートよりも軽量であるという点も魅力です。 そのほか、セミバケットシートと呼ばれるシートもあります。フルバケットシートと違い、背もたれと座面は一体化となっておらず、リクライニング機能が装備されています。

フルバケットシートをつけたままで車検に通る?

結論として、保安基準に適合している状態であればフルバケットシートを取り付けたままでも車検に通せます。必ずしも車検の際にシートを純正のものに取り替えなければならない、というわけではありません。基準を満たすよう安全面に十分配慮した状態をキープしておけば問題ないでしょう。具体的な保安基準の内容は次に説明します。

フルバケットシート搭載でクリアすべき保安基準

フルバケットシートを装着したまま車検に出す際、クリアしなければならない保安基準は次の通りです。

・構造変更届を出す

2ドア・3ドアで運転席と助手席を両方ともフルバケットシートに変更する場合は、後部座席を取り外し乗員を2名に変更しなければなりません。乗員が変わる際には構造変更届を出す必要があるので、忘れずに申請しましょう。

・シート及びシートレールが保安基準適合品であること

シートやシートレールが、万が一の事故の衝撃を受けたときに乗員を保護できるものでなくてはなりません。保安基準適合の証明となるシールが貼ってあるものであれば、問題なく車検に通せます。

・フルバケットシートの背面にカバーをつけること

フルバケットシートの場合、背面の硬い素材がむき出しになっていることがあります。そのままの状態だと、万が一事故が起こった際に後部座席に乗った方に危害が及ぶかもしれません。安全性能が担保できないために、カバー・プロテクターを装着するという決まりがあります。セミバケットシートに関しても同様です。

上記の基準に適合する状態であれば、車検に通るといわれています。また「保安基準適合試験成績書」の提出が必要です。製品番号を控えたうえで、シートのメーカーに問い合わせて手配しましょう。

参照:道路運送車両の保安基準 第22条

参照:別添 30 座席及び座席取付装置の技術基準

【まとめ】車検前にフルバケットシートの状態を確認しよう

フルバケットシートが装着されているからといって、絶対に車検に通らないというわけではありません。しかし、保安基準をクリアし安全面に問題がない状態にしておく必要があります。シートが保安基準適合品か、背面にカバーがついているか、保安基準適合試験成績証明書を用意できているかを確認したうえで車検に出しましょう。




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[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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