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整備
投稿日:2023/03/05
車の見た目がかっこよくなる、走行安定性が上がるなどのプラスの効果から、リフトアップを検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、車高を変更すると車検に通るかどうか不安に感じるかもしれません。
この記事では、リフトアップをした時、車検に生じる影響について解説します。注意するべきポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
リフトアップとは、車の車高を上げることです。車検では、車検証に記載されている全高を基準に検査が行われます。保安基準で定められている数値は、車検証に記載の全高から±4cm。つまり、リフトアップによってもとの全高よりも4cm高くなってしまうと、車検に通りません。
リフトアップによって車の全高が車検証に記載されている数値を4cm以上超えたとしても、構造変更届を提出すると車検に通せます。
構造変更届の手続きは陸運局で行います。しかし、届けを提出したからといって必ず申請が通るわけではありません。安全性が確保できているかどうかを確認するため、審査には1〜2週間程度時間がかかります。また、申請費用が2,000円程度かかる点も事前に把握しておきましょう。
車検では、車で一番低い場所を基準に計測します。一番低い場所とは、一般的にマフラーのタイコ部分(エンジン側についている円筒の部分)もしくはリアデフを指します。 エアロパーツやバンパー、タイヤと連動して動く部品は計測の基準にはなりません。
また、正確な数値を出すため、計測時には以下の状態に整えてから行います。
荷物が乗った状態だと、積載分車が沈んでしまうため正しく計測できません。
タイヤの空気圧が低い状態だと車が沈んでしまい正しく計測できません。
車高は「車体の最も低い部分から水平な地上面までの垂直距離」と定められています。坂道がある環境や段差のある場所では、正確に計測できないため舗装された平面で実施します。
車検におけるリフトアップの注意点を解説してきましたが、ローダウンする際にもチェックしなければならないポイントがあります。
ローダウンとは、リフトアップの反対で、車高を低くすることです。ローダウンの測定に関わる車検の基準が最低地上高。最低地上高とは、車の一番低い部分と水平な路面との垂直距離です。安全走行のためには、適正な最低地上高を確保する必要があり、保安基準で9cm以上と定められています。
また、車高が下がることにより、灯火類の位置も下がってしまうため注意が必要です。フロントフォグランプは、上縁の高さが地上800mm以下で、下縁の高さが地上250mm以上でなくてはなりません。
カスタムの一例、特にオフローダーのドレスアップとして人気の高いリフトアップ。仕様によっては構造変更手続きが必要なため、車高を上げる際には、保安基準を確認したうえで実施しましょう。車検における正しい知識を身につけ、安心・安全にカスタムすればより充実したドライブを楽しめます。
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