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バックランプがつかないと車検に落ちる?バルブ切れは要注意!

投稿日:2023/05/25

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バックランプは、クルマが後退することを周囲へ知らせるための重要なライトです。バックランプが切れていると、車検に通らないだけでなく、道路交通法により罰則を受けます。クルマを車検に出した時、どういった点でバックランプを検査されるのでしょうか。

この記事では、バックランプの検査基準や寿命、バルブの交換方法について解説します。

バックランプとは

バックランプは、クルマを後退させる時に点灯する「灯火類」の一つです。バックライトやリバースランプなどとも呼ばれています。周囲の人やクルマに後退することを知らせる役割があり、接触事故を未然に防げる点が利点です。

また、夜間時には後方を照らしてくれるため、安心して車を操作できます。

道路運送車両の保安基準では「自動車には、後退灯を備えなければならない」と定められています。「照射光線が他の交通を妨げないものとして、灯光の色、明るさ等に関する告示で定める基準に適合するものでなければならない」と詳細に決まりがあるため、法令に準拠した色や明るさを守らなければなりません。

引用:道路運送車両の保安基準|第四十条(後退灯)

車検のバックランプの検査基準とは

バックランプが何らかの不具合で点灯しなかった場合、重大な事故に繋がる危険性があります。そのため、車検において重要な検査項目の一つです。以下のバックランプの検査基準を確認し、不備がないかどうかを日頃からチェックしておきましょう。

バックランプの検査基準

・色:白(6,000~7,000ケルビン)

白色のみと決められています。ライトの色合いは「ケルビン」という単位で色温度が定められており、数値が低いと黄色に近くなり、数値が高いと青色に近くなります。一般的にバックランプに用いられている電球は6,000ケルビンで、7,000ケルビンまでであれば白色と判断される傾向にあるようです。

・個数:1個もしくは2個

3個以上付けてしまうと車検に通りません。また、標準で2個付いているにも関わらず1個に減らした場合も整備不良と見なされます。

・明るさ:15W~75W(強すぎず弱すぎない明るさ)

あまりに強い光は他の交通の妨げとなってしまうため、ワット数で基準値が設けられています。社外品のランプを取り付ける際には、数値に注意しましょう。

・視認性:昼間に後方100m離れた位置からでも確認できること

周囲からクルマを見た時、後退の動作をしっかり認識できるかどうかがポイントです。昼間の明るい時間帯でも問題なく視認できるかをチェックしておきましょう。

・取付位置:上から1.2m以下、25cm以上の位置(地面から測って)

取り付け位置によっては、後方が見えにくくなり接触事故などの危険性が高まるため、車高を調整する際には特に注意してください。

・灯火/レンズ:亀裂が入っていないこと、レンズが20平方センチメートル以上であること

レンズが破損しているとバックランプを点灯する際に光が外に漏れてしまって非常に危険です。小さな傷やヒビだとしても次第に広がっていく可能性が高いため、早めの修理をおすすめします。

バルブ切れにも要注意!

バックランプの状態チェックで最も気をつけなければならないのは、バルブ切れ(球切れ)です。バルブ切れは整備不良であり、そのままでは公道を走行できません。

点灯する頻度の多いヘッドライトなどに比べると、頻繁にバルブが切れるわけではありませんが、第三者に見てもらう、壁などを照らして光が反射するかどうかチェックするなど、定期的に状態を確認しておきましょう。車種によっては、バルブ切れを示す警告灯がメーターについている場合もあります。

バルブは自分でも交換できる?

バックランプのバルブは自分でも交換できます。

テールランプを開けて交換する方法

1.バックランプのカバーを開ける(テールランプ・ブレーキランプが収納されています)

2.バルブを抜く

3.バルブを差し替える

4.点灯の確認

5.カバーをつける

トランクの内側から交換する方法

1.クルマのトランクを開ける

2.バックランプがついている裏側あたりの内張りをめくる

3.バックランプのコネクターを反時計回りに回して引き抜く

4.バルブを差し替える

5.点灯の確認

6.内張りを元に戻す

※バルブの交換は、必ずエンジンを切った状態で行いましょう。

上記の通り特別な技術や知識なしでもバルブを交換できます。しかし、なるべくスムーズに交換したいのであれば、クルマのプロに依頼しましょう。工賃の相場は整備工場やカー用品店で500円程度、ディーラーだと1,500円程度です。比較的費用が安いため、迅速かつ安全に交換したい場合には業者への依頼をおすすめします。

バルブの種類

バルブにはいくつか種類があり、車種によって対応している型が異なります。国産車では以下3つのバルブが採用されています。

・T16

3種類の中で最も小さく、消費電力は16Wと低く一番暗いライトです。現行の国産車に多く使用されています。形はウェッジタイプで、平たい板状です。

・T20

T16と同じ形状ですがサイズが大きく、消費電力も21WとT16よりも明るいです。T16と同様にウェッジタイプの形状です。

・S25

国産車への採用は少なくなってきていますが、欧州車では未だ主流のバルブです。口金がついており、T16・T20とは形状が異なり、口金でピンがひっかかります。

バックランプの寿命と交換サイン

バックランプで使われるバルブの多くは、ハロゲンと白熱球です。一般的に、寿命は2〜3年程度といわれています。明るさが低下し、点灯しているのにあたりが暗く感じるようになったら交換のサインです。駐車する時などクルマを後退させるタイミングで、状態を注視しましょう。

パックランプをLEDにしても車検に通る?

LEDは他のライトと比較すると、大変明るく寿命が長いという利点があります。「純正でついているのが白熱球やハロゲンでもLEDに変えて車検に通るのか?」と気にする方も多いかと思いますが、検査基準を満たせば交換しても問題ありません。

車検に通るLEDライトを選ぶポイントは次の通りです。

・あまりにも明るすぎるものはNG

・バルブの長さが合っているもの

・色が白に見えるバルブ

先述の通り、あまりにも明るすぎるランプは他の交通の妨げとなってしまうため、車検に通りません。LEDライトは明るさが魅力の一つですが、度を超えて眩しくないかどうかはきちんとチェックしておきましょう。

LEDライトではルーメンという光の束を表す単位で明るさを表記していますが、点灯直後の数値のため時間の経過とともに明るさが変化してしまいます。表記されている数値よりも、実際に目で見たときにどの程度明るいのかを確認しなければなりません。

また、バルブの長さが長すぎるとレンズ面に当たってしまってそもそも装着ができません。車種に応じたサイズのバルブを選びましょう。

【まとめ】車検前にバックランプの状態を確認しよう

バックランプは、安全にクルマを後退させるための重要な役割を担っています。万が一不備があると、車検に通らないだけではなく、重大な事故に繋がりかねません。日頃からバックランプの状態を確認し、異常を感じたらすぐに交換しましょう。



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[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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