インフォメーション
- Dr.輸入車ドットコムトップ
- インフォメーション一覧
- インフォメーション
整備
バッテリーが原因で車検に通らないことがあるのか?バッテリーと車検の関係
投稿日:2020/06/24
皆さんは、車のバッテリーが車検にかかわる部品かどうか、ご存知でしょうか? バッテリーが原因で車検に通らない?それとも、バッテリーは車検に関係ない? 今回は、そんなバッテリーと車検についてのお話をご紹介いたします。
バッテリーの役割
車を動かす為の大切な役割を担っている充電可能の蓄電池で、外部からエネルギーを取り入れ、蓄え、電気エネルギーを生み出す仕組みがあります。 バッテリーが無いと、車が動かないので、とても重要な部品です。 また、近代の車は多くの電装部品が装着されていますのでバッテリーが大きくなる傾向があります。 ライト類の点灯、カーオーディオやカーナビゲーションなどを使う時、エアコンを使う時もバッテリーが必要で、快適なドライブを楽しむ為に必要な重要部品です。
バッテリーが上がると起こる症状
バッテリーが上がるという症状が引き起こされてしまうのは、バッテリーの内部に溜まっていなくてはいけない電気の量が残っていない状態です。 一般的にバッテリーが上がると、エンジンを始動させるためのスターターモーターが作動できなくなるので車が動かせなくなります。それ以外にも、メーター類や警告灯の表示なども点かない状況になります。
バッテリー内部に必要な電気量が無いことで、電装部品に電気が供給されなくなってしまいます。電気の充電量よりも使う電気量が上回る時間が続くとバッテリーが上がります。 また、使用する電気量が上回る以前に、バッテリーそのものは放電しているので、車に乗る機会が少なくて、放置している時間が長くなってもバッテリーが上がってしまいます。
バッテリーは車検に影響ある?
バッテリーと車検は大きく関係することはありません。車検の際、バッテリーに関する保安基準はバッテリーの取り付け状況、絶縁物に覆われていることが定められており、その点以外では厳しいチェックはありません。バッテリーがしっかりと固定されており、衝撃や振動によって損傷しないこと、絶縁物に覆われていれば、車検においてはクリアされます。
バッテリーの性能が落ちても車検に通らないということはありませんが、バッテリーが上がっていたり故障していたりすればエンジンがかからないことや電気系統が点かないので、その箇所の点検ができないなどの懸念点はあります。 バッテリーの調子が悪かったとしても車検に通らないという事はありませんが、バッテリーをしっかり固定し、絶縁物で覆っておきましょう。
車検時のバッテリー交換は必須項目?
車検の際に、バッテリー交換は必須項目ではありません。一般的に、バッテリーが原因で車検が通らない可能性はありません。バッテリー性能なども車検の合否に関係はないので、車検時に交換しておく必要はありません。車検をディーラーやカー用品店などに依頼するとバッテリーの交換を勧められる経験があるかと思いますが、車検の必須項目ではないので、無理に交換する必要はありません。仮に、あまりにも振動で落ちてしまいそうな固定の仕方であれば車検に通らない可能性は十分ありますが、基本的に通常使用の状況でバッテリーの固定が外れてしまう可能性は低いので、基本的にはバッテリーが原因で車検が不合格になるというケースはありません。
車検の必須項目ではないとしても定期的にバッテリー液の残量を確認することは大切です。また、バッテリーの電圧が12V未満の時は交換時期であると言えます。バッテリーそのものは消耗品の為、定期的にチェックをすることは必須です。 バッテリーが上がると大変なことになるのは目に見えますから、しっかりと点検を整備工場などで行ってもらい、必要があれば、交換をしてもらいましょう。
バッテリーメーカーの保証は2~3年のものが多いので、車検サイクルでバッテリーを交換すると安心できます。バッテリー上がりの危険を心配する必要がなくなるのはドライブを楽しむ上でも大切なポイントですので、普段からバッテリーの状態を見ておけるとより安心です。バッテリーは外観ではわからず、取り扱い注意な危険な部品でもあるので、整備工場などでプロにチェックしてもらうようにしましょう。
バッテリーを長持ちさせる方法
バッテリーの寿命は、使う環境によって異なりますが一般的には2~5年とマチマチであると考えられます。5年間交換せずとも大丈夫だった人もいますし、2年でバッテリーがダメになったという人もいます。 車に乗る回数が少ない人は、バッテリーの寿命が短くなる傾向にあります。普段から車に乗って、バッテリーに充電させてあげることが大切です。 また夜に乗る機会が多くライトをたくさん使ったり、エアコンを車停車時に使ったり、短距離走行でエンジンを頻繁にかけたり、寒冷地で使用しているとバッテリーの寿命が短い傾向にあると考えられます。
いつもよりスターターモーターの音が弱かったりするとバッテリーの寿命は短くなっていると考えられますので、点検のうえ早めにバッテリー交換をするようにしましょう。バッテリーの性能が落ちた時の傾向として、ライト類が暗くなったり、窓の開け閉めの動作が遅くなったりするサインがあるので、日頃から見逃さないようにしましょう。 ライトの電気が弱くなったりエンジンのかかりが悪くなるなど、バッテリーが危険な状態であるサインが徐々にあるケースもあれば、突然訪れるかは定かではありません。その為、日頃からの点検が大切であることは言うまでもないのです。またバッテリー使用年数が3年以上経過していたら、整備工場などでバッテリーの電圧をチェックしてもらうことも大切です。電圧が12V満たない場合、バッテリーの性能が落ちている傾向にあるので交換するようにしましょう。 整備工場などで定期点検をしてもらうことで、普段から安心してドライブを楽しめるので、整備工場などでバッテリーの点検もしてもらいましょう。
バッテリーの交換方法
バッテリーは性能が落ちていると考えられる場合や、3年以上経過して性能が落ちていると考えられる場合に交換することが望ましいです。バッテリー交換は、ご自身でも交換することが可能ですが、整備工場などで交換してもらう方が安全です。 整備工場でのバッテリー交換なら確かな知識をもって作業してもらえるうえ、大きく費用がかかりにくい傾向もあることからオススメです。
ご自身で交換する際には、順序を守り工具を使用して古いバッテリーを取り外し、新しいバッテリーを取り付けるという作業を行う必要があります。作業自体は難しくありませんが、取り扱いを間違うとショートさせてしまったりと大変危険であり、交換後に車両設定が必要な車両も多くなっていますので、車に関して知識があまりない人はご自身でバッテリーを交換せず整備工場などで依頼するようにしましょう。その方が、安全で確実です。
まとめ
いかがでしょうか。 バッテリーと車検は直接合否に関係のある項目ではなかったことがご理解頂けましたでしょうか。 車検の必須項目ではないものの、バッテリーは消耗品でありバッテリー上がりなど大変な事態に陥ることがなければ普段から点検を怠りやすいパーツであることも考えられます。 車検で厳しく見られるパーツではありませんが、日頃からチェックをしていざという時に備えておくことも大切です。
[Dr.輸入車ドットコム編集部]