クーラーが効かない原因とは？車検時に一緒にチェックしましょう

いよいよ夏が到来します。この季節クーラーが無いと辛い時期になりますが、車に搭載されているクーラーはしっかりと車内を涼しくしてくれていますか？最近クーラーの調子が良くない…と思った時、どのような対処をしたらよいのでしょうか。またクーラーが壊れてると車検は通らないのでしょうか。今回はクーラーついて紹介します。

クーラーが故障したかも？

クーラーの故障は具体的にどのような状態を差すのでしょうか。

＜主な故障内容＞

・カーエアコンから空気が出てこない

・冷房設定にしているのに、冷風が出てこない

・車内の温度が変わらない

・異音や異臭がする

エアコンが正しく機能しているかを判断する方法を紹介します。

＜機能チェックの方法＞

①もっとも低い温度に設定

②外気レバーもしくは、外気スイッチに設定

③風量最大に設定して走行

この状態にしているとしばらくしたら車内が冷えてくるはずです。でも車内が冷えなかった場合は故障している可能性が考えられます。効きが弱いといった場合にはエアコンのフィルターを掃除・交換すると治る場合もあります。フィルターの目詰まりが原因の場合があるためです。またエアコンのスイッチをONにしてエンジンを掛けた時に異音がしたら、ブロアファンモーター・エアコンプレッサーの故障かフィルター・エバポレーターの目詰まりの可能性が考えられます。不調だと感じた時点でお近くの整備工場に車を持って行きましょう。すぐに点検をしてもらい修理や整備が必要であれば対処しておかないと、暑い日に急に壊れてエアコンが効かなくなると運転にも支障が出てしまいます。

クーラーの故障と原因、また車検について

エアコンが壊れていたとしても車検には影響はありません。検査項目に「エアコン」は含まれていないからです。車検の目的を考えればお分かりいただけると思いますが、エアコンが効いていなくとも自動車の走行には問題がありません。ただし車内が暑くなったり寒すぎたりすると、運転手の具合などが悪くなってしまい危険が及ぶかもしれないので快適に過ごせるよう日頃から注意しておきましょう。

エアコンの故障原因で考えられるものについて挙げていきます。

・コンプレッサーの不具合

・フィルター目詰まり

・エアコンガスが漏れている、不足している

それぞれの不具合は、どのように発生するのでしょうか。

「コンプレッサーの不具合」

コンプレッサーは圧縮機です。エアコンガスを高圧圧縮することにより液体化しその液体化したものが気化する時、周囲の熱を奪うため涼しくなります。つまりコンプレッサーが不調だとこの働きが悪くなり、空気が冷えなくなってしまう現象が起きます。

「フィルターの目詰まり」

フィルターは、外から吸い込んだ塵や埃などを取り除く働きがあります。そのほか花粉や黄砂、PM2.5なども除去する機能もあり、掃除をしたり交換をしたりしないと詰まってしまいます。その結果、空気の流れが悪くなってしまいエアコンの効きが悪くなるということになります。

「エアコンガスの漏れ・不足」

エアコンガスは適正量が入っていないと車内が冷えなくなります。エアコンは冷媒（エアコンガス）を用いて車内の熱を外に移動させて車内を冷やしています。（逆に暖める時は冷却水の熱を利用しています。） エアコンガスが無いと冷気が生み出せません。車の振動でパーツに隙間ができて漏れ出てしまうこともあるようです。

クーラーが故障しないようにできる対策

エアコンの故障は癖になりやすい傾向があるので、不具合を感じたら早めに対応するようにしましょう。またエアコンフィルターについては自分でも交換ができるので、フィルターの不具合は自分で解決することも可能です

＜エアコンフィルターの交換＞

・エアコンフィルターを購入する（予算：1,500-5,000円程度）→適合車種を必ず確認してください。分からない時はカー用品店などで店員さんに確認しましょう。また車検証の年式「初年度登録年月」、型式「型式」から適合確認することもできます。一般的な交換方法は以下の通りなので非常に簡単です。

・グローブボックスを外す

・エアコンフィルターを抜く

・新しいエアコンフィルターをセットする

エアコンの修理などにかかる費用

エアコンの修理や点検にはどれくらい費用がかかるのでしょうか。相場について紹介いたします。

・エアコン診断料：1.2～1.5万円、エアコン点検は診断料がかかることがあります。診断をすることで、どこが壊れているのか分かります。

・エアコン修理代：修理箇所や内容によって値段は大きく変わってきます。

・エアコンガスの補充：0.5～1万円

・コンプレッサー修理、交換：3.5～10万円

・電気系統、システム修理：修理箇所や内容によって値段は大きく変わってきます。

相場なのでもっと安く対応してくれる業者もあるかもしれませんが、これよりも高くなることもあります。エアコンを診てもらう時に整備工場へ相談のうえ見積もりなどをしてもらうことをおすすめします。一般の人はどこが故障しているのかどうか、判断がつかないのでプロにお任せしましょう。また修理にかかる時間についても故障個所や内容によって大きく変わります。エアコンガスなどの補充であれば数時間で済みますが、交換や修理となれば3日間～1週間程度はかかる可能性があります。車種や整備工場の状況によっても異なるので、まずは連絡を入れるところから始めましょう。

まとめ

いかがでしょうか。

エアコンはいきなり故障することもありますし、経年劣化での故障も十分に考えられます。もし車に乗っている時にエアコンの効きが悪かったり違和感を覚えたりしたらすぐにお近くの整備工場へ持って行き、点検・修理をしてもらいましょう。車検には関係ありませんが運転手や同乗者の健康を守るために大切です。エアコンの修理も信頼できる整備工場にお任せすることをおすすめします。

信頼できる輸入車整備工場の検索サイト「Dr.輸入車ドットコム」

https://www.drimportcar.com/

[Dr.輸入車ドットコム編集部]