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整備
車検時のブレーキオイルのチェック、交換は必要か?ブレーキオイルの重要性について
投稿日:2021/05/19
皆さんはブレーキオイルを定期的に交換していますか?今回は車検とブレーキオイルの関係について紹介します。ブレーキオイルを交換しておかないと車検に通らないのでしょうか?それとも関係ないのでしょうか。大切な愛車の重要なオイルのブレーキオイルの関係について迫ってまいりましょう。
ブレーキオイルとは
ブレーキオイルは車の安全を維持するためにとても大切なオイルです。ブレーキを適切に動かすため、円滑に動かすために必要なものです。ブレーキペダルを踏んだ時、ブレーキオイルがブレーキキャリパー(ブレーキパッドがついた部品で、ディスクローターを止めるパーツ)内のピストンを押し出すことで制動力が生まれます。つまり、オイルがないとブレーキが効かなくなってしまうのです。
ブレーキオイルの交換はした方がいい?
ブレーキオイルは空気に触れることで劣化します。つまり消耗品です。ですので定期的に交換する必要があり、オイルが劣化するとブレーキの効きが悪くなり大変危険が伴います。衝突事故や接触事故など、防げるはずの事故を防げず命を落とすかもしれません。
ブレーキオイルは吸湿性が高いオイルです。水分を取り込むにつれてオイルの沸点が低くなります。ブレーキオイルはブレーキ作動時には非常に高温になりますので、沸騰すると気泡が生じピストンやシリンダーに油圧が届かずブレーキが効かない状態に陥ります(べーパーロック現象)。定期的に交換することでそのような現象を予防しブレーキの性能を最大限に発揮できる状態を保つことが出来ます。
ブレーキオイルと車検の関係は?
ブレーキオイルは車検では確認しません。走行性能に支障が出ていなければ車検は通ってしまうからです。ただ制動力が効かない状態であれば車検は通りません。ブレーキオイルだけが原因とは考えにくいですが、ブレーキ類は特に定期的にメンテナンスをしておくと安心して車を運転できます。ブレーキオイルがあることでブレーキに関わるパーツの劣化を防ぎながらそれぞれに負荷をかけず、効率的に減速(ブレーキ)ができるのでとても大切なオイルです。車検に関係なくとも定期的に交換しブレーキが良く効く状態にしておきましょう。
ブレーキオイルの交換するタイミング
ブレーキオイルを交換するタイミングについて紹介します。ブレーキオイルは走行距離や使用期間、オイルの色合いから判断して交換を検討しましょう。具体的には、車検毎に交換をすることをおすすめします。 ただし車をたくさん動かす人は、走行距離2万キロメートル前後が適切な交換するタイミングになります。また使用期間は2年を目安にしておくと覚えやすいです。
ブレーキオイルの色でチェックする場合について紹介します。基本的にブレーキオイルは新しいと薄い黄色や飴色で透明感があります。空気に触れ、酸化することで劣化するブレーキオイルは色が濁り始めます。濁り始めたら早めに交換することをおすすめします。色合いは茶色や黒くなってくるので「汚い」という印象を受けると思います。半年~1年ごとに色合いをチェックすると良いでしょう。ブレーキオイルが入っているオイルタンクはエンジンルームにあります。タンクは半透明のものでメモリがついているのでオイルの残量なども確認ができます。
2万キロメートル以上、2年以上のブレーキオイルの交換を怠るとブレーキトラブルのリスクが高まります。事故が起こりやすい状態になってしまうので大変危険です。ブレーキペダルの感触がいつもと違うなど気になる事があれば、一度整備工場などで点検してもらいましょう。ブレーキオイルが劣化いるかもしれません。
注意すること
ブレーキオイルに関することで注意する点をまとめました。
安全面
・ベーパーロック現象に注意する:先ほど紹介しましたがブレーキオイルに熱が加わり沸騰して発生した気泡により、ブレーキペダルの反応が鈍くなる現象に注意しましょう。交換しないまま古いオイルを使い続けると不純物(ゴミ、チリ、埃)が混ざりより劣化が早く進む恐れもあります。またブレーキの効きが悪くなってしまうので注意が必要です。
オイル交換の注意
・ご自身でオイル交換する時の注意点
①ブレーキオイルは車の塗装を剥離させる恐れがあります。オイル交換をしている最中にこぼした場合、水で洗い流してもダメージが残る恐れがあります。すぐに拭き取ってもダメージは避けられません。十分に注意して作業する必要がありますが、基本的には整備工場で交換してもらいましょう。
②コンピュータ制御のABS搭載車
複雑な構造をしているABSユニットに空気が入ってしまうと抜けずトラブルとなる恐れがあります。ABSがどのような機構になっているのかを分からず作業するのは危険です。
・ご自身でオイル交換をするリスク
ブレーキオイル交換中にトラブルが生じる可能性があります。ただそのトラブルに気づかないまま運転した結果、事故や故障に繋がる恐れがあります。内部に起きた不具合も一見では分からず、発見が遅れ取り返しのつかない事故を引き起こしてしまうかもしれません。先述しましたが、大変危険を伴うのでオイル交換をする際には整備工場などでプロの方に依頼することをおすすめします。丁寧に点検・作業をしてくれた上でブレーキの利き具合を確認してくれるので長く安心して乗り続けられます。
ブレーキオイルの交換費用や時間
・ブレーキオイルの交換費用
相場は10,000円~20,000円ほどかかると考えられています。ブレーキオイルの種類・量、またオイルだけの交換で済むケースとブレーキに関するパーツの交換・修理などが伴う場合はこれに限りません。高くなる恐れも出てきますし、お近くの整備工場などでもっと安価に交換してくれる可能性もあります。一度相談してみることをおすすめします。
また車検の時に一緒に行うことで、他の作業と同時作業になるため費用が安くなることが多いです。車検の時に行う24ヵ月点検ではブレーキの点検も含まれ、交換することが一般的ですが事前に確認しておきましょう。ブレーキ操作で気になる点があれば、予め気になっている旨を伝えておくとブレーキオイルやブレーキ関係の説明などもしてくれます。
・ブレーキオイルの交換作業時間
ブレーキオイルを交換する作業は1時間程度で済む場合が多いです。ブレーキ関係の部品を修理・交換等があればもう少しかかると思いますが、ブレーキオイルを交換するだけであればこれくらいの時間で終了します。車検の時以外でブレーキオイルを交換する際は、せっかくなのでブレーキパッドやローターなどのブレーキ部品の点検も一緒にしてもらうとより安心して愛車に乗り続けることができます
まとめ
ブレーキオイルの交換は車検に関係ありませんが、安全を確保するためにブレーキオイルの交換は重要です。ブレーキオイルは一般的な走行距離でしたら車検ごとの交換で問題ありません。ブレーキが故障したら大事故になりますので、取り返しのつかないことになる前に定期的にブレーキオイルを交換しましょう。ブレーキは重要保安部品でもありますので、信頼できる整備工場へ依頼することをおすすめします。
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