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整備
車検に通るスモールランプの条件は?交換方法や注意点もご紹介!
投稿日:2021/02/11
皆さんは、スモールランプが車検での検査対象であることをご存知でしょうか。スモールランプは、車の車幅などを周囲に伝える重要な役割があります。LEDのランプでも車検に合格するのか、何色のランプなら大丈夫なのかなど、車検に合格するスモールランプや不合格となってしまうスモールランプについてご紹介いたします。
スモールランプとは
スモールランプは、「ポジションランプ」、「クリアランスランプ」とも呼ばれる「車幅灯」です。ヘッドライトより外側についている小さなランプで、ヘッドライトを点ける程じゃない程の明るさになった時、点灯するランプです。車の幅を伝える役割、車の存在を周囲に伝える役割など、スモールランプは必要な灯火類です。
車のライトは、一般的に2段階のライトを点灯させて点灯します。スモールランプは、2段階にわけたうちの1段階目に点灯するライトです。スモールランプは、必ず装備されていなくてはならない灯火類で、保安基準で義務付けられています。 周囲が暗くなりかける夕方や、天気の悪い日中、特に車体が暗めのカラーリングである場合は車幅がわかりにくいことがあります。その時に点灯しておくと事故を未然に防げる可能性があります。
スモールランプと車検
スモールランプは車検で必ず検査を受ける灯火類です。保安基準に沿ったスモールランプであれば車検は合格します。車検時に球切れなどしていたら車検不合格になってしまうので、後ほど、スモールランプの交換方法についてご紹介いたします。もし、ご自身でやることは難しいと思えば、プロの整備士に依頼して交換してもらうことがオススメです。 スモールランプに定められている保安基準では、「明るさ」、「色」、「大きさ」、「個数」、「位置」に細かく規定されています。
簡単にまとめると‥
・明るすぎても暗すぎても車検は不合格になります。
・ランプ数を多くつけ過ぎても、少なすぎても不合格になります。
・対向車の視界をくらましてしまうようなスモールランプは不合格です。
・既定の位置につけておくことで、視界の良好さを保ち事故を防げる可能性が高くなります。
明るさや色合いなど、検査員が目視で判断します。白く見えれば、白という判定になり、青白く見えてしまえば青という判定になります。そのため、車検対応の色にしていても最終判断は検査員となりますので、車検不合格になる可能性もあります。
ランプの色とLEDのお話
スモールランプに限った話ではありませんが、電球の色合いについてご紹介いたします。 色判断は、K(ケルビン)で判断されます。ケルビンという値で、数値が低いと赤っぽい色合い(オレンジなど)になり、数値が高いと青白っぽい色合いになります。例えば、冷たい寒色系のスモールランプがよければ6500K辺りを選ぶと希望に近いカラーリングになり、逆に温かみのある色合いにしたければ、3000Kを選びましょう。保安基準の白を望めば、3000~6500Kを選ぶと良いでしょう。真っ白な色は、5500K辺りです。(検査員の目で見た時に「白」に見えていないといけないので、その時は、5500Kを取り付けておきましょう。) 車検に通すためには、白である必要があります(年式によって異なる)。もし、カスタマイズした色合いのスモールランプを装着したいのであれば上記を参考にカラーリングを変えてみてもいいかもしれませんが、違法改造は罰金や懲役などの罰則があるので推奨できません。安全を守る為の法律で定められている灯火類をつけることでご自身だけではなく相手の安全も守れるので、お洒落よりも安全を選ぶようにしましょう。
LEDランプは、先ほどの保安基準を見てみると「LEDランプは認められない」という表記はどこにもありません。球切れなどしていなければ、LEDランプを搭載しても何ら問題は無いということです。ですが、発熱対策を取っておかないと、電球の寿命を縮めてしまう恐れがあります。 LEDランプは消費電力が低い点が魅力的で、長持ちする上に明るいという印象があります。ですが、狭いカバーの中でLEDランプの熱がこもりやすく、特にヘッドライトの場合は熱が逃げにくいことから寿命を下げてしまう可能性が否めません。その場合、「ヒートシンク」付きのLEDランプを選んで購入しましょう。ヒートシンクは、熱対策のランプです。これにより、寿命を縮めにくく長く使うことができます。車検に適合したLEDランプをとりつけるようにしましょう。
スモールランプの交換方法
スモールランプの交換方法についてご紹介いたします。スモールランプを交換すると、フロントマスクの雰囲気が変わり、かっこよく見えたり、カラーリングを変えることで個性を出したりすることができます。違法改造でなければ、交換などしてみるのもちょっとした楽しみになるかもしれません。
ここでは、一般的なスモールランプの交換方法をご紹介いたします。 スモールランプだけに限りませんが、ランプには規格があるので、車にあったものを選ばないと点灯しなかったり取り付けができなかったりします。一般的に、国産車では「T10」という規格のランプが採用されておりますが、わからなかった時は、「車種別電球適合表」というものがランプ売り場の傍においてあるので、チェックしましょう。(もしわからなかった場合、店員に相談してください。)
<交換方法>
1.ボンネットを開ける
→ボンネットのオープンレバーを引くと開きます。落ちてこないようにロックをしましょう。
2.スモールランプのソケットを外す。
→ゴムパッキンがついているので、落とさないように注意してください。
3.電球を交換して戻す。
車種によって、取付位置が異なります。取扱説明書などを読んで確認しながら作業してください。そしてLED電球は取り付ける向きが決まっていますので、元に戻す前に点灯確認しておくことをオススメします。また、プロの整備士に相談をして交換してもらう方法もオススメです。安全に確実な作業をしてもらえるので安心です。
まとめ
スモールランプと車検の関係が見えてきたかと思います。スモールランプは車検の検査対象でもあり、保安基準で細かく規定されています。ランプの色も重要となりますので、電球を交換する際はケルビン数に注意して購入することが大切です。スモールランプは周囲にも自分の存在を伝え安全を確保するための大切なランプです。日頃からスモールランプも球切れなどになっていないか確認しておきましょう。スモールランプは比較的簡単に交換できるので自身でやってみるのも良いですし、不安であれば整備工場へお願いすることをオススメします。
[Dr.輸入車ドットコム編集部]