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パワーウィンドウの故障、トラブルは車検に影響するのか?

投稿日:2020/12/09

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皆さんは、パワーウィンドウが故障した経験はありますか?窓が開きにくくなってしまったり、開かなくなってしまったりした場合、車検に通るのかも不安になると思います。今回は、パワーウィンドウが開かなくなってしまう原因と、車検に通るかどうかについてご紹介いたします。

パワーウィンドウが壊れてしまったら

昔の車のドアガラスはドアについている「レギュレーターハンドル」と呼ばれるハンドルを回して手動で開閉していました。だんだんと窓の開閉が電動式へと進化し今では当たり前の機能になっています。ですが、一度故障すると高額な修理費がかかってしまいます。 パワーウィンドウのスイッチを操作しても作動しない、または開閉スピードがいつもより鈍いなどの状態になればパワーウィンドウの故障が考えられます。パワーウィンドウ修理はドアのトリムカバーを取り外して点検を行い、場合によっては部品交換が必要となりますので、そうなればプロの出番です。整備工場の方に修理・点検・部品交換を依頼しましょう。

仮に窓が閉まらなくなってしまったら、すぐに整備工場で修理が必要です。すぐに整備工場へ持ち込めない場合は、窓を開けたままでは危険が伴う上、防犯上の問題もありますので、窓をガムテープなどで固定しましょう。あくまで応急処置ですが、風雨の影響を抑える事ができますし、移動中に窓が破損する危険を抑えることができます。場合によっては「窓落ち」という現象が引き起こされることがあり、窓落ちが起きると車のドア内部に窓がすっかり落ちてしまいます。その場合はドア内部を分解しなければならないため、すぐに整備工場で修理してもらう事が必要です。

パワーウィンドウが故障の原因とは?

パワーウィンドウが故障すると、窓が開かなくなったり開きにくくなったりします。パワーウィンドウを構成するモーター部品やレギュレーターが故障すると、部品代や工賃が高額になるケースが多いので5万円ほど掛かってしまう場合もあります。整備工場などでは優良社外部品などで交換してもらえるので、正規ディーラーよりもいくらか安価で済むことがあります。 パワーウィンドウが故障した場合は、他のドアのパワーウィンドウは作動しているのかも確認しておきましょう。仮に全てのパワーウィンドウが故障しているとすれば、電子制御系の故障が考えられます。パワーウィンドウの故障は、1つのドアだけの問題である場合と車両全体に影響するシステムの問題がある場合があります。

パワーウィンドウが作動しない場合、スイッチが故障していたり、スイッチの一部が破損していたりすることがあります。特にドアにスイッチがある車両は風雨の影響を受けやすく、スイッチと本体の隙間から埃などが侵入するなど経年劣化で故障が引き起こされる可能性があります。この場合は部品を分解して修理するか交換が必要になります。 レギュレーターが故障している場合も交換が必要となります。レギュレーターはアームやワイヤーを使って窓ガラスを動かすパワーウィンドウの骨格部分でもあります。レギュレーターはワイヤーや滑車部分の破損事例が多く、その際は異音がしたり窓ガラスが斜めに動いたりすることがあり、最終的に窓が開かなくなってしまいます。 電動モーターが故障している場合もあります。電動モーターが故障すると、動作が鈍くなったり動かなくなってしまいます。レギュレーターに生じた不具合でモーターに負担が掛かり故障してしまうか、モーター内部の寿命などが考えられます。こちらも部品交換が必須です。

また、稀にバッテリーが切れかけている時にパワーウィンドウの動作がしにくくなることもあるので、一概に窓関連の部品が原因で引き起こされるだけではありません。バッテリーが弱っている場合は、作動が鈍くなるなど明らかな症状が出るのでわかりやすいと思います。 その他、窓のパッキンが劣化しガラスとくっついて開きにくくなってしまうこともあります。ガラスランチャンネルと呼ばれるゴムパッキンにゴミが付着したことで劣化が引き起こされ、窓にくっついてしまいます。冬場の気温が低い時などにもゴムが硬化して窓が開きにくくなってしまいます。開きにくい時では窓を無理やりこじ開ける形になるので、モーターやレギュレーターに負荷がかかり故障に繋がる場合もあるので、無理に動かさないようにすることをおすすめします。 またチャイルドロックが作動していると各ドアスイッチ操作で窓が開かなくなります。パワーウィンドウが作動しなくなった場合は、間違えてロックを作動させていないか念のために確認しておきましょう。

修理費用は車種によって大きく変動しますが、以下の記事に目安の費用を掲載していますので参考のためご覧ください。

急に車のウィンドウが開閉しなくなった!どうすれば良いのか原因と修理費について

https://www.drimportcar.com/hqBlog/71

パワーウィンドウが故障していても車検は通るの?

パワーウィンドウは故障すると車検に通らない場合があります。「通らない場合がある」というのは車検適合の判断基準となる保安基準にはパワーウィンドウについての記載は無く、ドアガラス開閉についても定めがないためです。 ただし保安基準にはガラスに基準を満たさない透過率の着色フィルムを貼り付けていたり、適合外の範囲にステッカーなどが貼り付けられていると車検不適合となる旨が記載されていることから、パワーウィンドウが作動せずガラスが閉まらなかったり途中で止まってしまっていると、ドアガラス全体を確認できないため車検に通らないということになってしまいます。車検の際にはドアガラスの確認を必ず行いますので、パワーウィンドウが故障してガラスが閉まりきらない場合は修理しておくことが必要です。ただしドアガラスがちゃんと上下すれば、開閉しにくい・動きが鈍いだけであれば車検に通ります。

車検に通らないだけでなく、パワーウィンドウが故障していると大変不便になってしまいます。運転席のパワーウィンドウが故障し開かないままだと、コインパーキングやショッピングモールの駐車場への入出庫時に駐車券を取ったり精算するのが大変ですし、動きが悪いままだと急にガラスが閉じなくなってしまったり、窓落ちを起こしてしまうこともありますので、整備工場で早めの修理をおすすめします。

パワーウィンドウを故障させないための方法とは

パワーウィンドウを故障させないために必要なことは、定期点検をしておくことがまず大切です。バッテリーが原因で不具合が起こらないためにも、バッテリー液の残量や電圧測定なども定期点検などで確認してもらえます。その他にも、窓の開閉を定期的に行ったり、しっかりと洗車・掃除をして窓周辺にゴミなどが付着していない状態を保っておくと、ガラスがゴムパッキンに固着するのを防ぐことができます。固着にはシリコンスプレーを使って滑りをよくする方法で予防することもできます。

そしてドアガラスが途中で止まった状態でドアを開閉しないこともポイントです。ドアの開閉時にはパワーウィンドウ機構に大きな振動が伝わり大きな負担が掛かります。ドアガラスを完全に閉めることでガラスが窓枠に固定され、パワーウィンドウ機構への振動を軽減し破損防止に繋がります。日頃から愛車のドアガラス状態もよく確認して大切に扱いましょう。

まとめ

パワーウィンドウが故障すると不便なだけでなく、風雨の影響や防犯上の問題もあるので早めに整備工場で修理してもらうことをおすすめします。パワーウィンドウ機構は多くの部品で構成されているため、修理代が高額になってしまうケースもありますが優良社外部品を使用することで費用を抑えることが可能です。そしてパワーウィンドウが故障していても車検に通りますが、ガラスの状態が確認できなければ不合格になってしまいますので注意が必要です。パワーウィンドウの故障を予防するためには普段からの点検と清掃、そしてドア開閉時はガラスを閉めてから行うなど愛車を大切に扱うことも必要です。気になる事があれば整備工場へ早めの点検と相談をおすすめします。

[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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