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整備
車の振動が気になる人必見。原因と対策、トラブルの可能性も
投稿日:2019/09/19
皆さんは、普段車に乗っている時「振動」を感じたことがありますか?道が悪くて車がガタガタすることはあるかもしれませんが、今回紹介する「振動」は普段走行中では感じられないような振動が起きた時にどう対処したらいいのかという点について触れていきます。 車両トラブルかもしれませんし、操作系に異常があるのかもしれません。
車の振動は何故引き起こされているの?
車の振動は、ステアリングの操作系が原因の場合とボディ全体が原因の場合とで考えられます。 ペダル操作した時に生じた振動は、とても深刻なトラブルが引き起こされている可能性があり、また、速度域においてのボディが振動する場合にはホイールアライメントが狂っていると想像がつきます。
普段から乗っている時にクルマが振動していることはほとんどないと思います。ですが、普段感じたことのないような振動が引き起こされた時は、車両にトラブルが起きている可能性があるので、すぐに整備工場で点検してもらうようにしましょう。
ステアリングに振動を感じた時は、ステアリング周辺に異常が起きている可能性も考えられますが、タイヤなどの足回りから引き起こされている可能性も考えられます。「シミー現象」というある速度域になるとステアリングが揺れ始める現象があり、これはホイールバランスによって解消することができます。また、ステアリングのギアやリンク機構のトラブルによって段差や悪路で大きくふらつくこともあります。
ペダル操作時に引き起こされる振動は、それぞれのペダルによって状況が異なります。アクセルペダルを踏み込んだ時に生じる振動は、エンジンやトランスミッションに関わるトラブルが考えられ、ブレーキペダルを踏み込んだ時に生じる振動は、ブレーキに直結するトラブルが考えられます。
走り出した時に生じる揺れはタイヤの一部が平坦化した「フラットスポット」が原因であるとも考えられます。フラットスポットは、空気圧が異常なときにも発生しやすく、空気圧が極端に落ちている場合はタイヤがバースト(破裂)する可能性もありますので十分に注意が必要となります。
また、左右に振られる場合はブレーキパッドやブレーキディスクローターなども振動の原因となっている可能性が高いですし、ブレーキをかけた際に引きずるような感覚があれば偏摩耗や摺動部が固着している可能性も考えられますので、すぐに整備工場などで点検してもらいましょう。
車の振動の原因、調べる方法について
それぞれの症状に応じて、振動による診断方法が異なります。
高速道路などで一定速度の走行中に「ステアリングが振動をする」もしくは、「車体全体が揺れる」場合は、ホイールバランスが狂っている可能性が考えられ、また、「ステアリングが振動する」場合には、サスペンション部分のトラブルがあることも考えられます。
走行中や曲がる時(ステアリングを切った時)に、「コツーン」という手応えを感じた時は、ステアリング機構のギアもしくはベアリングが破損している可能性もあります。
走行中の加速時に、「AT変速ショックが大きく感じる」時は、ATフルード(オイル)が劣化しているか、足りない状態になっていると考えられます。ATフルードは量が本来減るものではない為に、足りなくなっている時はオイル漏れなどのトラブルが引き起こされている可能性が考えられます。
車の振動を感じたらどうしたらいいの?
整備工場で点検をしてもらうことがまず大前提です。いち早く安心できますし、その他にトラブルが生じていた場合にすぐ処置をすることができます。また、タイヤ関係のトラブルの場合は、タイヤ専門店で見てもらうというのも1つの方法です。
また、走行中にガタガタ振動する時は、タイヤとホイールのチェックをしましょう。 タイヤがパンクしていないか、タイヤが変形していないか、タイヤ溝に異物等が挟まっていないか、ホイールナット(ボルト)が緩んでいないかを確認して下さい。それぞれの点検やチェックなどは整備工場でもしてくれますし、同時にタイヤのバランス調整などもしてもらうと良いです。
普段からタイヤを縁石などにぶつけたり、衝撃などを与えたりすることがないように注意して運転をすることで未然に防げることもあります。また、タイヤの空気圧も定期的にしっかりとチェックしておきましょう。
エンジンが振動してる?
車のエンジンをかけた時に生じた振動があった場合や信号待ちの時に感じる振動などは、エンジン自体が振動している可能性が考えられます。その場合に考えられる原因は、メンテナンス不足や、エンジン内部が汚れていることも考えられます。また、エンジンに関連した各部品の不具合などが発生しているかもしれません。
メンテナンス不足が考えられる場合、整備向上などでしっかりと点検をしてもらいましょう。主に、「エンジンオイルやフィルターの交換、プラグの点検」が必要となりますので、定期的に点検をしてもらい万端な状態にしておくことが有効です。
エンジン内部の汚れの場合、洗浄系ガソリン添加剤を使ったり、フラッシング(オイル交換で取りきれなかった、エンジン内部に溜まっているヘドロ状の汚れを落とす作業)をしたりすることである程度はエンジン内部を洗浄することができます。もし、洗浄しても改善されない場合はオーバーホールもしくは交換が必要となるので、整備工場で処置してもらう必要があります。
エンジンに関連した各種部品の不具合は、経年劣化によるひび割れなどが引き起こされた部品の交換をしたり、燃料ポンプの交換などをしたりします。エンジンは、燃料が気筒の中で連続して爆発することで動かしている為、ある意味振動が起こりやすい状況であるのは事実です。エンジンと車体の間にある「エンジンマウント」というゴムが劣化して振動を起こす場合もあります。加速や減速時に大きく前後に揺さぶられるような感覚がしたら、エンジンマウントの劣化も考えられます。何はともあれ、おかしいと感じたら整備工場に持ち込み、判断してもらいましょう。
エンジンの振動は、大きくなると車のパワーもでなくなったと感じてしまいますので、燃料と空気の混合気の吸入、圧縮、燃焼・膨張、排気を気筒が絶妙なタイミングで繰り返し、エンジンをスムーズに稼働する仕組みがありますが、気筒の動きが悪いと、振動に繋がったり、パワーがでなくなったりという状況に陥ります。
まとめ
いかがでしょうか。 車の振動と一口に言っても、様々なことが予想されます。安全を第一に考えていても、定期点検を怠っていたり、車の異常に気付けなかったりすると大変な事故を引き起こしてしまう可能性があります。 振動は車から異常の合図かもしれませんので、車が大きく振動したりいつもと違う揺れを感じたりしたら、すぐにお近くの整備工場へ持ち込みしっかりと点検をしてもらいましょう。「大丈夫」と言ってもらえれば安心もできますし、ついでに定期点検をしてもらえば、なおさら安心度合いが変わってきますからね。
[Dr.輸入車ドットコム編集部]