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整備
車検シールの見方や貼る場所、剥がし方。貼らないと罰則があるので紛失してしまったら必ず再発行しましょう
投稿日:2019/05/10
皆さんは、「車検シール」というものがあることをご存知でしょうか?
フロントガラスに貼ってあるシール(ステッカー)です。車検が終わったあと、新しい車検シールを貼ってもらえますが、正直のところ見た目があまりよくないので剥がしたいと思うことでしょう。今回は、この車検シールがどんな物なのかご紹介いたします。
検査標章(車検シール)とは
では最初に、車検シールとは一体何なのかご紹介いたします。
車検を受けた際に、新しく車検証と共に渡される小さめのステッカー(シール)が車検シールです。「検査標章」と呼ばれます。車検の有効期限が記載されており、いつまでに車検を受けたらいいのかということがわかります。また、車検が有効かどうかを示す大切なものなので、剥がしたり、貼らないなどの行為はしないようにしましょう。
車検シールにはいくつか種類があります。
一般的に車検が終わってから渡される四角いシールは「車検シール」ですが、丸い形のステッカーをもらう場合があります。丸い形のステッカーは、「12ヶ月法定点検」を行ったことを示すステッカーで、「ダイヤルステッカー」と呼ばれます。定期点検の時期がわかりやすくなっています。ダイヤルステッカーは、貼らなきゃいけないという程のステッカーではありませんが、定期点検をしている証明になるので貼っておくといいです。(車検シールに記載の有効期限と間違えてしまう場合があるので、その点は気を付けましょう。)
車検シールの見方
車検シールは、軽自動車や普通車でシールの色合いが異なります。
軽自動車の場合は「黄色」の車検シールが配布され、普通車の場合は「青色」の車検シールが配布されます。両面に文字が書いてありますが、まず車検シールの「表面」に記載されているのが「車検の有効期限満了の年月」を表しています。また、小さく記載されている数字が年で、大きく記載されている数字が月のことを示しています。
次に車検シールの「裏面」に記載されているのが「車検の有効期限が満了する年月日」を表しており、表面に記載ある内容と比べると裏面に記載ある内容の方が細かくわかりやすくなっています。
満了日によって、車検を受ける時期やタイミングなどが異なってきますので、しっかりと車検シールを確認の上、車検を受けるようにしましょう。
普通乗用車用の新デザイン車検シールは、枠がなくなり視認性が向上
車検シールは、2017年1月以降からデザインが変わりました。
新しい車検シールは、サイズが大きくなり見やすくなりました。以前までの車検シールは、「MOTAS(自動車登録検査業務電子情報処理システム)」を用いた印刷方式となり、文字部分が3cm四方、透明な枠が+1cm四方という大きさで小さく見にくいという指摘がありました。
結果、2017年以降では、車検シールの大きさは4cm四方であることに変わりはありませんが、透明な枠がなくなったので、文字が目につきやすくなり見やすさが向上しました。有効期限の年度についても、表記の仕方が時計回りに記載されることになるので、年度の確認もわかりやすくなりました。
車検シールの貼り方と貼る場所は?
車検シールの貼り方や貼る場所についてご紹介いたします。
車検シールは、一般的にフロントガラスの内側から外に見えるように貼るようにしましょう。
車検シールを貼る場所は、次の3点です。
1.バックミラー(ルームミラー)のある辺りフロントガラス真ん中辺りが一般的です。
2.運転席より遠い場所、助手席側の方に貼る場合もあります。
3.フロンントガラス上部に色がある場合は見えにくいので、車検シールを確認できる位置まで下げましょう。
フロントガラスが無い車などの場合は、ナンバープレートに貼ります。ナンバープレートの左上、平仮名の上辺りに貼りましょう。
車検シールの貼り方についてご紹介いたします。
1.車検シールの半分を台紙から剥がし透明シールの上に貼り付け、もう残りの半分も台紙から剥がし付けます。
2.透明シールと張り合わせたシールを台紙から剥がします。
3.フロントガラスの予め決めてある場所に貼りましょう。
主に、車検シールはディーラー車検などご自身でやらない場合を除いては貼ってくれることが多いので、自分で貼らなきゃいけない場面は無いかもしれませんが、万が一、自分で車検シールを貼る際には参考にしてください。
家にあるもので出来る!車検シールの剥がし方
車検シールは、新規車検は3年、通常車検2年の間剥がれないような素材でできています。防犯上でも役に立ちますし、寒暖差の激しい環境でも耐えられるようになっているので剥がす方が大変です。剥がすタイミングを間違えると車を走らせることができないので、新しい車検シールが手元にない場合は剥がさないようにしましょう。
車検シールの剥がし方をご紹介いたします。
1.表面の透明シールから剥がします。(一番外側についている透明のシールです。)
2.透明シールを剥がした後、粘着質が残りますのでシールを霧吹きなどでしっかりと濡らし、濡れティッシュとラップを重ねて2~30分蒸らしましょう。
3.そして、ガラスにキズがつかないように気を付けて剥がします。
粘着部分が残っている場合はウェットティッシュなどを使えば綺麗に取れます。
また、2の工程で中性洗剤を直接塗ってやる方法も有ります。中性洗剤を使って剥がす方が糊(粘着部分)が残りにくくなるのでオススメです。
車検シールを貼らないとどうなる?罰則は?
車検シールを貼っていない場合、厳しい罰則が科せられます。
「道路運送車両法第66条」に、車検シールを貼ること、車検証を車載しておくことが定められています。(「自動車検査証を車内に備え付け、検査標章を表示しなければならない。」)
車検シールを貼っていなかった場合や車検証がすぐに出てこなかった場合など、「道路運送車両法第109条」によって「50万円以下の罰金」が科せられます。一般的に車検シールが貼られていない場合、警察に声をかけられることがありますが、車検証をすぐに出せれば問題がないということが多くあります。(中には罰金を科してくる場合もあるようですので、ご注意ください。)
車検シールを貼っていない上に車検を受けていないとなれば、次のような罰則が決まっています。
①違反点数6点
②30日間の免許停止
③6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金
そのような勿体ない出費や免許停止などにならないようしっかりと車検を受け、車検シールを貼るようにしましょう。仮に車検シールを貼り忘れて紛失した際には、運輸支局や軽自動車検査協会などで、次のような方法で車検シールを手に入れることができます。
車検シールを再発行する際には、必要書類と手数料、印鑑を持って行く必要があります。
普通自動車の場合は、車検証・検査標章紛失理由・再交付申請書・申請手数料(印紙代必要)・印鑑(認印)が必要です。(ご本人以外が行く場合は委任状も必要です。)
軽自動車の場合は、車検証・検査標章・再交付申請書・申請手数料(印紙代必要)・印鑑(認印)が必要です。
紛失理由を書く書類は、各地方運輸支局の用紙販売所にて入手可能です。
全てを提出した後、車検シールを受け取れるので受け取り次第すぐにフロントガラスに車検シールを貼りましょう。
まとめ
車検シールは見栄えが悪くなってしまったり、あまりいい印象を受けたりしない為に貼らない人が中にはいるようですが、車検シールを貼っておかないと大変なことになりますので、車検を受けたらしっかりと車検シールを貼って、車検期間内である事を証明しましょう。
【Dr.輸入車ドットコム編集部】