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整備
LEDヘッドライトに変えている方必見。車検とLEDヘッドライトの関係性
投稿日:2021/05/17
皆さんは人気のあるLEDヘッドライトに変えているでしょうか?ヘッドライトにはハロゲン、HID、LEDがあります。新車からHIDやLEDの車種が増えていますが、ハロゲンランプの車両はより明るくするためにHIDやLEDへの交換をされる方も多いと思います。この記事ではLEDヘッドライトの利点と車検にまつわる知識について紹介します。車検対応、保安基準適合のバルブであれば確実に車検を通せるのでしょうか。
ヘッドライトの種類
ヘッドライトにはハロゲンランプ、HIDランプ、LEDランプの3種類があります。近年ではHIDランプとLEDランプが主流となっているので、馴染み深いのはHIDやLEDかと思います。 具体的な違いは「明るさ」「色味」です。またヘッドライトによっては2灯式・4灯式のものがあり、主にハロゲンでは2灯式が多く、HIDは4灯式のロービームで使われることが多いです。
HIDは点灯してから明るくなるのに時間がかかります。最初は青白い薄い光を出してから白く点灯します。(およそ5~10秒程度かかります。)ハロゲンランプと比べるとHIDランプの方が明るいです。ハロゲンランプは安いため、HIDランプの方が高い値段で売られているので継続的に使いやすい特徴があります。
それぞれのライトを比較すると、ハロゲンよりはLEDの方が明るくハッキリ見えやすくなります。人によっては一番明るく遠くまで見やすいのはHIDと感じる人もいます。技術や光軸などによって異なってきますが、LEDもしくはHIDであれば安心できる明るさで夜間走行ができます。
ハロゲンはバブル交換のみの作業で済むので簡単です。またLEDも交換するパーツが少ないので簡単に変えられます。しかしHIDはパーツ数が多いため少々作業に時間や手間がかかります。
バルブ交換などをする際にはご自身でもできますが、場合によっては整備工場などでお願いすることをおすすめします。バルブを選ぶのも間違えないようにカーショップなどで確認しながら購入する必要がありますが、整備工場にお願いすれば希望に適したものを案内してもらえるので、全てお任せすることが可能です。
LEDヘッドライトの特徴
LEDヘッドライトの特徴について詳しく説明します。LEDヘッドライトは①省電力・高寿命 ②点灯速度が速い ③発熱量が小さい ④必要な部分が少なく交換が簡単に済むなどの特徴があります。LEDのヘッドライトを使うと寿命が30000時間(15年)なので廃車するまで使えるレベルで長持ちします。発熱量も少なく省電力である点も魅力的です。その反面で雪国などではヘッドライトに付着した雪が融けないので使用することを推奨しません。
HIDの方がハロゲンよりも明るいのでHIDが主流でもいいのでないかという意見もあると思いますが、HIDはしっかりと点灯するまでに時間がかかるため、消灯と点灯を繰り返すことが苦手な電球です。そのためLEDを主流として使うようになってきています。長持ちして点灯・消灯が行いやすく、劣化しにくい利点などから多くのメーカーで取り入れられてます。
ヘッドライトの車検
ヘッドライトの車検では①光度(明るさ)②光軸(向き)③灯火の色(色温度)の3点を検査官が確認します。それぞれの3点について紹介します。
①光度(明るさ):一般的にヘッドライトが路面を照らす明るさの度合いを検査します。
光度の基準は一般的な車両でロービーム6400cd、ハイビーム15000cd以上である必要があります。LEDでは、光量(ルーメン値)が記載されています。明るさが適切であってもリフレクターやレンズに破損などがあると車検に通りません。
②光軸(向き):配光(測光ポイント)が、NGだと車検に通りません。
配光で大切になる測光ポイントとはエルボー点のことです。ロービーム時に対向車が眩しくないように右側の光が当たらないように予めその点を遮っている点のことで、カットライン(カットオフライン)とも言います。このカットラインが不明確であると車検に通りません。配光の測定ができないからです。
③灯火の色(色温度):色は基本的に「白色」です。
例外として平成17年12月31日以前の車は「黄色」でも可となっています。平成18年に保安基準が改定され、ヘッドライトは「白色」のみとなりました。
LEDのライトは色温度の確認をするためにケルビン数という数値が大切です。ケルビン数が高いほど青色の色合いになり、ケルビン数が低いほど黄色になっていきます。
近年では青みがかった白色のライトが人気です。白色でなければ車検には通らないのでおすすめはできませんが、検査官が「何色だと判断」するかがポイントとなります。それは色温度(ケルビン数)の上限が決まっていないからです。4,000~6,000ケルビンが白色と判断される範囲の基準になりますので、その点を目安にヘッドライトを選ぶことがおすすめです。
ヘッドライトをLEDに変える時の注意点
ヘッドライトをハロゲンもしくはHIDからLED仕様に変える方法について紹介します。HIDのヘッドライトにはバラストというものがあります。そのためバルブとバラストをLED専用のバルブキットに置き換える必要があります。カブラー形状が異なるため、HIDからLEDに交換する時はちょっとした作業が必要です。
またライトをLEDに交換した時に限った話ではありませんが、光軸調整を忘れないように行いましょう。バルブ交換と光軸調整はセットで行わないといけません。車検に通す・通さないに限らず、光軸調整を怠ると危険な走行になり事故に繋がる恐れがあります。例えば光の向きが上向きにずれていたとすると、ロービームでもハイビームのような光の高さになり対向車に光が当たってしまいます。対向車にとって大変危険なのでバルブ交換した時は光軸のチェックも忘れずに行いましょう。
ヘッドライト交換はちょっとした専門知識や作業が必要になるので、ご自身で交換するよりはプロの方にお願いすることをおすすめします。整備工場では光軸調整も含めて作業をしてくれるので安心して任せられます。もしご自身で交換する際には「車検適用」「車検対応」「保安基準適合」等の記載があるモデルを選ぶようにしましょう。
まとめ
LEDライトと車検の関係などお分かりいただけましたでしょうか。LEDライトでも車検に通りますが光度、光軸、色温度によって車検に通らない場合もあります。ライトを交換する際は商品の確認をしっかりしておきましょう。ヘッドライトは安全で走行ができるためでもあり、周囲の車にも大きな影響を与えますので、LEDに交換した際は必ず車検に適合した状態にして走行することが大切です。ヘッドライトを交換するときも信頼できる整備工場へ相談することをおすすめします。
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