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車検は車の年式が古くなると費用が高くなるの?その理由とは?
投稿日:2021/05/06
車検の費用は車の年式によって異なるのはご存じでしょうか。そもそも車検にかかっている費用の内訳はどのようになっているのかご存知でしょうか。今回はそんな車検の費用が年式によってどう異なるのかという点について紹介します。
車検にかかる費用の内訳
車検はどのような内訳でお金が発生しているのでしょうか。車検には「法定費用」「車検基本料」の料金が合算した費用が発生します。「法定費用」は国で定めている費用です。法定費用に含まれるものは登録印紙代、自賠責保険料、重量税になります。登録印紙代は車検を受ける工場形態(指定工場か認証工場)によって変動し、重量税は年式や車種によって異なるので差が多少生じます。
「車検基本料」は整備費、検査代、代行手数料などになり、車検を依頼する整備工場によって異なります。交換するパーツなどが多くあればその分費用は増えます。また車検を通すだけでよいと考えた時に交換しなくてもいい部品の交換を勧められたり、気を利かせて交換してくれたりした場合にも追加費用がかかります。今後長く乗っていくためには大切な交換作業ですが、長く乗り続けることよりも今回は車検に合格したいだけであるなど、自身の要望を整備業者へ伝えて整備内容を相談することが大切です。
重量税のおはなし
重量税は初年度~13年以内の登録であれば税額は変わりません。ですが13年を超えると約39%重課され、18年を超えるとさらに約10%重課されます。
<年式で異なる重量税(2年自家用)>
初年度~13年未満
軽自動車:6,600円
500kg以下:8,200円
500kg超~1,000kg以下:16,400円
1,000kg~1,500kg以下:24,600円
1,500kg超~2,000kg以下: 32,800円
2,000kg超~2,500kg以下: 41,000円
2,500kg超~3,000kg以下:49,200円
13年経過
軽自動車:8,200円
500kg以下:11,400円
500kg超~1,000kg以下:22,800円
1,000kg~1,500kg以下:34,200円
1,500kg超~2,000kg以下:45,600円
2,000kg超~2,500kg以下:57,000円
2,500kg超~3,000kg以下:64,800円
18年経過
軽自動車:8,800円
500kg以下:12,600円
500kg超~1,000kg以下:25,200円
1,000kg~1,500kg以下:37,800円
1,500kg超~2,000kg以下:50,400円
2,000kg超~2,500kg以下:63,000円
2,500kg超~3,000kg以下:75,600円
重量税は『自動車を新規登録した時』と『車検』の時に支払う税金です。車検証の有効期限分をまとめて支払います。軽自動車のみ一律の価格になりますが、普通自動車は重さによって税金が異なります。またエコカーであれば優遇措置が設定されています。
年式によって車検の費用が異なる?その原因とは
自動車の年式によって車検の費用が変わってくるという点においては、先ほど述べた通り重量税などによって法定費用に差が生じることが理由です。また整備工場によって、整備する内容や消耗品などを交換してもらう作業費用によっても車検代が変わってきます。
年式が経過すると整備が必要な場所が増えてきます。経年劣化によって部品が消耗していたり、摩耗して交換しなくてはいけない状態だったりする可能性が考えられます。車検を通すだけであれば問題ない箇所でも、長く乗り続けるのであれば交換を要する場合は費用が発生しますので、日頃から12ヶ月点検などの定期点検をすることで車検時の部品交換などは不必要で済む可能性が上がり、その分車検費用が安く済むかもしれません。日頃からケアをしておけば車検時の費用はある程度抑えられる可能性があるので、整備工場としっかり相談し見積りを出してもらいながら車検の費用について考えていきましょう。
自動車は以前まで10年乗り続けられたらよいとされてきましたが、性能や乗る環境も変わってきたことから10年以上乗り続けられるのが実情です。長く乗り続けられる分消耗してくるパーツは増えるのは仕方がありませんが、重量税も増税という流れになってしまうのは物を大切にする文化が失われてしまわないか心配でもあります。
ユーザー車検だと安く済む?
自動車に詳しくご自身で作業ができるごく一部の人は「ユーザー車検」を視野に入れるのではないでしょうか。ユーザー車検はご自身で検査場に持ち込んで車検を受ける方法です。この場合、法定費用と継続検査申請書代のみで済むので安く抑えられると考える人が多くいらっしゃいますが、自賠責保険料と重量税の金額は整備工場へ車検をお願いした場合と変わりません。
注意点として検査場は平日しか対応していないこと、検査ラインでどのようなことをするのか流れを覚えておくことが必要になります。保安基準に定められた状態の車であれば、見た目が酷かったとしても公道を安全に走行できることが確認できれば車検には合格するのです。しかし部品等の交換をしなければ車検に通らない場合はご自身で作業をする必要もあります。安く済む以上の手間と大変さがあるので、車の知識があまりないのであればユーザー車検はおすすめしません。整備工場でしっかりと点検整備をしてもらい車検を通してもらいましょう。またユーザー車検に通ったら安心とは限りません。車検はあくまでも検査時点で保安基準に適合しているかを確認するだけなので、普段から定期的な点検やメンテナンスをしておかなくては長く乗り続けることは難しいのです。整備工場で定期的にオイル交換をお願いするなど、愛車の点検整備を行うこともドライバーにとって大切なことです。
まとめ
年式によって車検代金が異なる理由をご理解頂けましたでしょうか。重量税は年式によって税額が変動するため、車検総額も変わってしまいます。今では自動車の性能も上がっているので10年以上経過した車でもまだまだ乗ることが出来るようになっていますが、長く乗れば乗るほど重量税が重課されるのは自動車を大切にする文化に逆行してしまわないか心配でもあります。法定費用に関しては支払うべきお金なので節約はできませんが、日頃から愛車をメンテナンスしたり気にかけておいたりすることで車検時にかかる費用を減らすことが可能です。長く乗り続けるか?車検を通すだけでいいのか?その点でも変わってきます。乗用車だと2年に1回行う大切なメンテナンス機会でもある車検は整備工場へ依頼すればプロに相談ができるうえ、より安心して乗り続けることが出来ます。愛車の車検は信頼できる整備工場へお願いしましょう!
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