BMW E60は、5シリーズのなかでも人気の高いモデルです。直列6気筒エンジンにメーカー伝統のバルブトロニックを採用したこと、イタリアの有名カーデザイナーであるダヴィデ・アルカンジェリがスタイリングを手掛けたことで話題になりました。多くのファンから支持されているE60ですが、最終型でも10年以上前のモデルであるため、経年劣化による故障や不具合が起こりやすい傾向にあります。日常的にメンテナンスしておかないと、思わぬトラブルに発展するかもしれません。車検に通らないどころか、重大な事故に繋がるリスクもあります。そこでこの記事では、E60のよくある故障例を紹介し、原因や対処法を解説します。
E60によくある故障、車検に影響する故障
E60でよくあるトラブルとして上げられるのが、オルタネーターの故障とラジエーターからのクーラント液漏れです。オルタネーターが発電不良に陥って警告灯が点灯してしまうと車検に通りません。ラジエーターに関しても、クーラント液漏れが酷い場合は不合格になってしまいます。また、液漏れを修理をせずにそのまま放置すると、クーラントが空になってしまい、最悪オーバーヒートが起こる可能性もあるため大変危険です。
E60によくある故障・オイル漏れ
E60は、オイル漏れが起こりやすい傾向にあります。主な原因は、パーツとパーツの間に挟まるパッキンの役割を果たすガスケットの劣化です。ガスケットは、シリンダー内に堆積したカーボンスラッジの異常圧縮によって劣化してしまいます。カーボンスラッジとは、オイルや燃料の燃えカスや汚れであり、車を作動させているだけで徐々に溜まっていくため、長年乗っているとどうしてもガスケットの劣化に繋がってしまいます。カーボンスラッジをエンジン内に蓄積させないためには定期的にエンジンオイルを交換しなければなりません。万が一古いオイルをそのまま使用し続けると、カーボンスラッジを処理しきれずにオイルフィルターの目詰まりを起こし、さらに汚れが溜まるという悪循環が発生します。結果的にオイル漏れの発生率が高まってしまうため、オイル交換はもちろん、ガスケットの点検や交換も定期的に行いましょう。
E60によくある故障・クーラント液漏れ
前述のとおり、クーラント漏れもE60でよくある故障の1つです。主な原因はラジエーターの経年劣化。長年乗っていると金属のつなぎ目が剥がれやすくなり、クーラント液漏れが発生します。外部からのダメージにも弱く、飛び石が当たったりすると破損する可能性が高いです。クーラント液漏れを放置すると、エンジンを冷やすことができず、オーバーヒートのリスクが高まって大変危険です。 異常を感じた場合には早めに点検や修理を依頼しましょう。
E60によくある故障・オルタネーターのトラブル
こちらも前述したとおり、E60ではオルタネーターが故障しやすいといわれています。オルタネーターは、バッテリーに電気を送る発電機です。発電時にはかなり高い熱が発生するため、経年劣化や摩耗がどうしても避けられません。故障すると車検に通らないどころか、メーターパネルの不具合に繋がって運転に支障をきたします。安全な走行のためにも、警告灯の点灯を確認したら速やかに点検や修理を依頼しましょう。
E60の車検整備にお困りの方はDr.輸入車へ
E60でよくある故障を紹介しました。
いずれの症状も車検の合否に影響を及ぼすほか、放置しておくと車輌にも深いダメージを与えます。故障したままの走行は大変危険で、重大な事故に発展しかねません。
古いクルマであればあるほど、各部品はどんどん劣化してしまいます。加えて、輸入車は整備が難しく、工場によっては受け付けてもらえない場合もあります。車検にあわせて愛車を点検してほしいという方は、ぜひDr.輸入車の加盟店にご依頼ください。
信頼できる輸入車整備工場の検索サイト「Dr.輸入車ドットコム」