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輸入車整備事例

大掛かりな修理作業となる車種もあります ~プジョー307CC パワーウィンドウ修理~

投稿日:2020/07/11

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数ある自動車の故障の中でも多い事例がパワーウィンドウに関するトラブルです。 ガラスが開かなくなると不便ですし、閉まらなくなると雨で室内が濡れてしまったり、防犯上も問題が発生してしまいます。

パワーウィンドウのトラブルは国産車、輸入車問わず起こってしまいますが、特に輸入車に多いトラブルでもあります。 この記事ではなぜ輸入車にパワーウィンドウのトラブルが多いのか、そしてパワーウィンドウ修理の中でも大掛かりな作業になる事例をご紹介いたします。

パワーウィンドウの故障の症状と原因とは?

パワーウィンドウの故障の症状ですが、操作スイッチを押しても反応しない、スイッチを押すとドアの中で何かが動いている音がするけどガラスは動かない、ガラスを下げようとスイッチを押したとたんにガラスが一気に落ちてしまった・・、など色々な症状があります。

故障原因は主に3つあり、ガラスとドアを繋ぎ上下に動くレギュレーターと、レギュレーターを動かすためのモーター、そして操作スイッチのどれかが故障してしまう事が大半です。 他にはパワーウィンドウを制御するボディコンピューターが故障してしまう場合もあります。

輸入車のパワーウィンドウはどこが壊れやすい?

輸入車ではレギュレーターの故障事例が多く、原因は可動部の破損です。 可動部がプラスチック製パーツで構成されていることが多く、このプラスチックパーツが破損してレギュレーターが動かなくなってしまうのです。


輸入車のパワーウィンドウが壊れる理由とトラブルを軽減する方法

輸入車のプラスチックパーツ破損はパワーウィンドウレギュレーターに限らず、他のボディパーツやエンジン関係のパーツにも多く発生し、その大きな原因は日本での使用環境にあります。

輸入車の多くはヨーロッパメーカーが多く、当たり前ですがその国や地域に合わせて製造されていますので、その車たちがヨーロッパと大きく違う日本の高温多湿となる過酷な環境で使用されていると各部に大きく負担がかかります。特に熱の影響を受けやすいのがプラスチックパーツとなり、その中でも頻繁に稼働するパワーウィンドウ可動部のプラスチックパーツが破損してガラスが動かなくなってしまうのです。 これは避けようのないトラブルでもありますが、屋内や屋根のあるガレージに保管したり、駐車する際はできるだけ日陰になる場所を選ぶなどすることで、熱によるトラブルを少しでも軽減することができます。

パワーウィンドウはどのドアが壊れやすい?

自動車にはドアの数だけガラスがあり、ほとんどの車両はパワーウィンドウが装備されています。トラブルの発生する箇所としては、頻繁に作動させる運転席、助手席が一番多く、たまにしか動かさないリヤドアは逆に使用頻度が少ないことが原因で使用回数の割に故障してしまうことが多い箇所でもあります。結果として同乗する方の数や、ガラスを開閉する頻度などの使い方によって故障箇所が変わってしまいます。

パワーウィンドウの修理方法

レギュレーターの交換はドアトリムを取り外し、ドア内部にあるカバーを外してからレギュレーターを交換します。


車種やモデルによってはレギュレーターとモーターが一体型になっているパーツも多く、その場合はパーツ代が高額となってしまいます。モデルによっては破損しやすいプラスチックパーツとワイヤーがセットになったパーツも販売されていますので、このパーツを利用することで費用負担を軽減させることも可能です。 レギュレーター交換後はガラス調整とオート機能の再設定などで完了ですが、輸入車は再設定には専用の機器が必要となるモデルもあるので、修理依頼する整備工場で対応できるのか確認しておくことも必要です。

大掛かりな作業となってしまう車種

交換自体は通常構造の車種であれば1時間ほどで作業が完了しますが、2時間から3時間近く掛かってしまう車種もあるのです。 その車種はオープンカーであるプジョーCCです。 この車両のリヤガラスのパワーウィンドウレギュレーターはたくさんの部品の脱着が必要となるため、レギュレーター交換作業時はこのような状態になります。

しかもこの車種のリヤパワーウィンドウは故障事例が多く、故障箇所はやはり可動部のプラスチックパーツ破損です。ですので片側が故障した場合でも、ここまで分解が必要となるため両側とも交換しておくことをおすすめします。片側修理後に逆側が壊れたら、また時間がかかる分解が必要なので作業工賃が高額となってしまうからです。

別モデルとなるプジョー206CCも307CCまで分解しないのですが、やはりここまでの分解が必要です。


オープンカーの307CC、206CCともパワーウィンドウが正常に作動しないとルーフオープン機構が作動しないので、オープンカーとして楽しむためにもパワーウィンドウの修理が必要となります。 そしてオープンカーのためガラス調整が非常に難しい車両でもあるので、特にこの車種に関してはノウハウを持った整備工場で修理することがおすすめです。

まとめ

パワーウィンドウのトラブルは突然起こってしまう場合もありますが、徐々に動きが悪くなったりするなどの初期症状がでる場合もあります。ガラスが引っかかってレギュレーターに負担が掛かり破損させてしまう事もありますので、パワーウィンドウの動きが気になる方は早めに信頼できる整備工場で点検してもらうことをおすすめします。 そして故障した場合も輸入車整備に対応した信頼できる整備工場で修理することをおすすめします。

[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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