Dr.輸入車ドットコム Dr.輸入車ドットコム

インフォメーション

輸入車整備事例

パーツ破損でガソリン漏れ ~アウディ A4 フューエルレベルユニット交換~

投稿日:2020/05/16

メインの画像

室内がガソリン臭くなったという事で修理入庫いただいた2005年モデルのアウディA4の整備事例をご紹介いたします。このお車は1.8リッターエンジン搭載のアヴァントで、少し前のモデルとなりますが長い間大切にお乗りいただいているお車です。

運転しているとガソリンの匂いが

特に不調無く走行できるのですが、運転していると何だかガソリンの匂いがすると電話でご相談をいただき、万が一の危険もあるため至急ご入庫いただき点検となりました。 ご相談いただいた際にメカニックはおおよその故障個所を想定していましたので、入庫次第メカニックが室内の匂いを確認させていただき、その後に想定箇所を分解点検していきます。

点検すると・・・やはり原因はココでした。

ガソリンの匂いがする原因は

フューエルレベルユニットからのガソリン漏れです。 このユニットはリヤシート下に設置されており、ユニット上部に漏れたガソリンが溜まってしまい、室内にガソリンの匂いが充満してしまっていました。

ユーザー様は禁煙者でしたが、車内でタバコを吸う方がおられたと思うと怖いですね。。 輸入車はリアシート下にあるガソリンタンクに設置されているフューエルポンプやレベルユニットからのガソリン漏れの事例が多くありますので、室内が少しでもガソリン臭いと感じたらすぐに整備工場へ点検に出してください。

フューエルレベルユニットを交換

このモデルのアウディA4はリヤシート下の左側にガソリン残量を検知するレベルユニットがあり、右側にガソリンをエンジンに送り込むフューエルポンプが設置されています。 

フューエルポンプからガソリンが漏れてしまう事例もありますが、点検したところ問題なかったのでレベルユニットを交換して修理完了となりました。 これで室内のガソリン臭は収まりましたので、安心してこれからもお乗りいただけますね。

これだけで終わりません

通常ならこれで完成となりますが、念のためエンジン廻りも点検してみると・・・。


インジェクター取り付け部からもガソリンが漏れてしまっていました。 漏れているといっても滲み漏れたレベルでしたが、このまま使用していると漏れの量が多くなり大変危険な状態になるところでした。

インジェクター取り付け部の修理

ユーザー様へご説明のうえ、インジェクターとインテークマニホールドの接続部のガスケット類を交換して、こちらも無事修理完了となりました。 この1.8リッターエンジンはインジェクターが収まる部分にプラスチック製のリテーナーがありますので、予防整備も兼ねてインジェクターOリングと共に、このリテーナーも交換しておきましたのでこの先も安心です。

故障箇所の修理だけではない整備

整備工場としては依頼された故障箇所を完璧に直して完了となりますが、今回のように故障箇所から推測される不具合についても点検することが非常に大切です。 今回はまさにエンジン廻りも点検することによって、別の不具合を発見しトラブルを未然に防ぐことができた良い事例になりました。

パーツが破損してしまうワケとは

自動車はどうしても年月が経つと各パーツに不具合が発生してしまいます。 特に輸入車は各パーツにプラスチック製品が多く採用されているので、日本の高温多湿となる環境や道路事情によってパーツが破損してしまったり、故障してしまう事がどうしても多くなってしまいます。

今回のガソリン漏れもプラスチックパーツの破損が原因でしたので、パーツ破損が原因でこのように危険な状態になってしまう事もあります。 パーツの破損を防ぐことは難しいですが、状態を定期的に点検しておき予防整備として破損する前に交換しておくと安心ですし、万が一走行時に破損してしまっても至急整備工場に点検してもらうことで最小限の修理で収まる可能性が高くなります。

輸入車ユーザー様の気持ちを大切に

国産車は古いモデルになればなるほどメンテナンスをしない方が増える傾向があります。本来は古くなるほどメンテンナスしないといけないのですが。。。

しかし輸入車では古いモデルでも大切に乗っておられる方が多く、このモデルが好きだからメンテナンスにお金がかかっても乗り続けたいという方が多くおられます。 輸入車を取り扱う整備工場としては、このように大切にされているユーザー様のお気持ちも含めて整備する事が非常に大切です。輸入車整備にしっかり対応した整備工場なら、そういったユーザー様の気持ちの部分も理解して作業していますので安心してお任せできます。

まとめ

輸入車は特に日本の高温多湿な環境の影響を大きく受けてしまい、パーツ破損や故障が発生してしまいます。今回のようにフューエルポンプが破損すればガソリンが漏れ出して危険な状態になってしまいますし、今は気付かなくてもトラブルの前兆を抱えている場合もあります。国産車では起こらないようなトラブルもありますので、輸入車整備は輸入車の傾向を把握した整備工場で行うことが安心して乗り続けるポイントでもあります。そして輸入車ユーザー様の気持ちも分かったうえで整備を行ってくれる整備工場なら、より安心して輸入車ライフを楽しんでいただけます。輸入車整備は信頼できる整備工場にお任せしましょう。

[Dr.輸入車ドットコム編集部]

車検・点検修理の依頼はこちら

おすすめ記事