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車検における整備保証とは?何を保証してくれるの?

投稿日:2020/07/08

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車検を受けるには、通常は整備工場に依頼することになりますが、その時、整備保証という言葉を聞くと思います。車検整備に出す際には整備保証が付いている事が多いはずなのですが、あまり気にしたことはないのではないでしょうか?そこで、この車検の整備保証とは何なのか、何を保証してもらえるのかをその注意するポイントとともに解説します。実は整備保証はとっても重要なのですよ。

車検における整備保証とは

車検整備だけでなく、車の整備は走行の安全のために、整備業者は責任を持って点検整備を行う必要があります。でも、人が関わる以上は、どんなに注意をはらって整備を行ってもミスが発生したり、不具合を見逃すことも100%無いとは言い切れません。

そこで、車検の点検整備には整備保証を付けることで、整備を行った項目に不具合が出た場合は、定められた保証期間中なら無償で修理や整備を行う事になります。 車検整備においても整備保証が付いてくることがほとんどであり、依頼する場合はこの整備保証があることで、安心して任せる事が出来るのです。

整備保証の内容

整備保証があれば不具合が発生しても期間内かつ保証範囲であれば、無駄な修理費用がかからない可能性がありますが、その保証の内容にはどのような整備が含まれるのでしょうか?

一般的な保証内容とは?

車検の整備保証の対象範囲は一般的に「道路運送車両法第48条に基づく整備に同法に基づく点検基準に定められた項目」の基準に則った点検の作業内容となっているはずです。もしその範囲で不具合が出れば、再整備しても料金は関わらず、無償で修理を行ってくれます。しかし、車検整備をする業者が必要だと判断した整備にも関わらず、整備を依頼した人が料金を節約するために整備を行わなかった場所はこの対象に含まれません。その結果、車に不具合が起きても整備事業者のミスではないので保証対象にはならないのです。また、車検整備後に車を使用している中で生じた摩擦や消耗、あるいは事故により発生したと判断された不具合も同様に保証対象とは認められません。

さらに、整備の保証書を見ると「弊社の整備不良の結果、不具合が生じたと弊社が認めた場合に保証する」という条件が記載されているはずです。これは、整備後に他の整備工場で改造や分解整備をおこなっている場合も保証されないという意味です。 したがって、自分の依頼された整備以外の内容では、何が原因で不具合が起きたか明確ではなくなるために、保証期間内でも保証できない可能性が高いのです。そして、どこまでが対象に含まれるのかは業者の判断になるので、整備前に保証になる場合とならない場合をしっかりと確認する事が重要になります。これを怠ると、多額な追加整備や思わぬトラブルになる可能性があります。

保証期間はどのくらい?

何度も出てくる整備保証の保証期間ですが、期間は業者によって異なります。整備直後なら当然保証期間内ですが、次の車検まで保証してくれるわけではありません。走行距離や経年により不具合が発生する可能性もあることから、車検時のミスが原因なのか、それ以外の原因なのかの判断が付かないからです。

家電製品でも同じように保証期間がありますが、通常の適切な使用をしていれば、保証期間が設けやすく、問題なく修理してくれるでしょう。しかし、車の場合は期間だけで区切るには車ごとに使用状況が複雑なうえ、走行距離も大きく変わります。つまり、車検整備から半年、または走行距離が5,000キロのどちらか早い方が訪れる前というようになります。この期間と距離は業者によって異なり、1年か10,000キロという業者もあります。

24ヶ月点検整備は確実に!

現在の法律では、24ヶ月点検整備を実施するのは車検を受ける前でも後でも良いとされています。したがって、車検の際に「点検整備は車検の後に行う。」と言えば、24ヶ月点検整備記録簿が白紙であっても、車両に問題がなければ車検に通すことも可能です。

しかし、その後24ヶ月点検整備を行わないユーザーもいます。これでは何のために車検を受けているのかわかりません。決められた整備を行わないと、自分のみならず、他人にも重大な迷惑を与えることにもなりかねません。そこで、車検前には必ず24ヶ月点検整備を受けることが推奨されます。難しいことはわからなくても、整備工場で車検を依頼すれば、24ヶ月点検整備も同時に行ってくれます。また、ユーザー車検をする場合では24ヶ月点検整備だけを整備工場へ依頼することになります。

整備工場で車検整備を受けるメリット

整備工場での車検整備は、ディーラーよりも安い料金設定で点検整備が受けられるというメリットがあります。また、ディーラーでは人事異動や配置転換などがあるためにベテランのメカニックが少なく、民間の整備工場ではベテランのメカニックが多くいる傾向があり高い品質の整備を受けられる場合が多いのです。

指定工場と認証工場

整備工場には、指定工場と認証工場の2種類があり、どちらも国から自動車を整備することを認められた工場です。何が異なるかというと検査の方法です。指定工場は民間車検場と呼ばれ、整備だけでなく、陸運局と同じ検査ラインを自社の工場に持っているので、陸運支局に代わって完成検査まで行うことができます。

認定工場は車検整備は指定工場と同じ様にできますが、検査ラインを持っていないので完成検査は陸運支局に直接持ち込むという手間がかかってしまいます。指定工場と認定されるためには国の厳しい認定基準に合格しなければならず、メカニックの技量が優れていても認定基準をクリアするために高額な検査機器を設備したり、国家資格者(国家整備士)を揃える必要があります。

そのため、指定工場の方が良いように思われます。しかし、設備を整えるということは工場経営にとって大きな負担であり、認定工場の方がコストを抑えられているので料金も安くできるというメリットもあるのです。整備がしっかりと行われていればどちらでも問題ありません。

まとめ

整備保証があるから車検を頼むというのではなく、どのような時にどのように再整備をしてもらえるのか、保証内容をきちんと説明してくれる、そして丁寧に対応してもらえる業者であることがどうかが重要になります。 整備保証は、整備に問題があった場合にはきちんと再整備を実行してくれる整備工場、さらに言えば、整備不良がなく整備をしてくれることが最も重要になります。そして、そんな整備工場と付き合うことができたら、カーライフも楽しくなりますよ。

[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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