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予備検査って何?車検との違いは?必要書類や費用も解説

投稿日:2023/04/20

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「予備検査」という検査についてご存じでしょうか。車の検査、という点で車検と同じものと認識している方もいるかもしれません。しかし実際は全く別の検査です。

そこで本記事では予備検査の概要や必要書類・費用・注意点までを詳しく解説します。

車検と予備検査の違いとは?

車検と予備検査の違いは下記の通りです。

・車検(自動車検査登録制度):保安基準に適合した車輌かどうかを検査する。定期的な検査が法律で義務付けられており、車検場で実施する。

・予備検査:ナンバープレートのついていない車に行う検査と、ユーザー車検前に行う検査の2種類がある。予備検査場・軽自動車検査協会で実施する。

予備検査の種類

予備検査には2つの種類があると説明しましたが、どのように違うのでしょうか。具体的な内容をそれぞれ解説します。

ナンバープレートのない車の検査

オークションや個人間で車を購入すると、車検が切れてナンバープレートがついていない場合があります。そのままでは公道を走行できないため、予備検査を受けたうえで車輌を登録しなければなりません。予備検査に合格すると「自動車予備検査証」が発行されます。車輌の登録は発行から3ヶ月以内に手続きしなければならないため、期限に注意しましょう。

ユーザー車検前の検査

ユーザー車検とは、ユーザーが自ら運輸支局に車を持ち込んで車検を受けることです。整備工場やディーラーに依頼する費用や手間を省けるのは大きなメリットですが、車の整備・点検に関する専門知識がないと一回で合格するのは難しいでしょう。

しかし、予備検査を受けると保安基準を満たしている状態かを事前に確認できます。車検前に整備し直すポイントをチェックできるため、ユーザー車検に合格する可能性が高まるでしょう。

予備検査の必要書類

次に、予備検査に必要な書類を紹介します。

・完成検査終了証

・自動車検査証返納証明書

・登録識別情報等通知書(一時抹消登録の手続きした際に発行される書類)

・所有者の認印

・自動車検査証

・軽自動車検査票

・自動車税(種別割)納税証明書

・自動車損害賠償責任保険証明書

・保安基準適合証

・譲渡証明書等(所有者である証明書)

・申請審査書

・予備検査申請書

・点検整備記録簿

紹介した書類はあくまで基本的なもので、状況に応じて必要書類が異なります。そのため、事前に検査場に問い合わせて確認しておくとより安心です。

参照:軽自動車検査協会|予備検査

予備検査にかかる費用

予備検査に必要な書類を紹介しましたが、手数料はどの程度かかるのでしょうか。持込検査の場合の手数料は、次の通りです。

【持込検査】

・普通自動車:2,600円

・軽自動車:2,300円

参照:自動車検査手続きに関する手数料一覧

予備検査の注意点

予備検査を受ける際に注意しなくてはならない点が2つあります。それぞれ確認しておきましょう。

法定点検は別で受ける必要がある

中古車を購入した際に「予備検査付き」と記載されている場合があります。しかし、予備検査を実施しているからといって法定点検が済んでいるわけではありません。

法定点検とは、法律で定められている定期的な車の整備です。整備工場やディーラーで車検を受ける場合はセットで法定点検を実施する場合が多いですが、予備検査では法定点検は行いません。そのため、自分で点検を受ける必要があります。

ちなみに「車検整備付」という車は、すでに法定点検が実施されており、別途点検しなくても問題ありません。「予備検査付き」と表記が似ており誤認識している方も多いため、中古車購入の際には注意しましょう。

自動車予備検査証の有効期限は3ヶ月

前述しましたが「自動車予備検査証」の有効期限は、3ヶ月です。オークションや個人売買で取引した車の場合、有効期限が残りわずかというケースもあるため、いつまでなのかを必ず確認して車輌の登録手続きを実施しましょう。

まとめ

予備検査は、車にナンバープレートがついていない場合やユーザー車検を受ける前に行います。必要書類が状況に応じて異なるうえに、検査後の有効期限もシビアです。車検や法定点検と内容が混ざってしまいがちな点にも注意しなければなりません。あまり実施しない手続きだからこそ、事前に詳細を確認してから申し込みしましょう。

※2023年4月時点の情報です




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[Dr.輸入車ドットコム編集部]

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