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整備
車検あるある?車検に通らない原因と、追加費用が発生する原因
投稿日:2020/06/12
車を所有する上で必要となるのが車検です。大きな出費が伴うことから、少しでも安い費用で済ませたいと考えるのは当然ですが、予想以上に思わぬ出費になるケースもあります。不具合が発覚して、そのままでは車検が不合格になってしまうために整備が必要になり、費用も当初の見積もりから追加されることもあります。そこで今回は、車検整備における追加請求や、車検が不合格になってしまうケースについてご紹介していきます。
追加請求の原因となるのは?
追加請求とは、見積りの金額と実際に支払う料金の違いに差があることです。そして、車検において追加請求が起こる原因としては、大きく分けて車両の状態の把握と、車検業者とのコミュニケーション不足が考えられます。
まず、事前の車検見積りの際には、車の走行距離、使用頻度や年式などから判断して、概算費用が提示されますが、あくまでそれらの要素と目視による概算なので、実際の整備により料金に誤差が出る可能性はあります。また、車検代行業者の場合は、実際に目視することもなく電話のみでの見積もりとなることが多いので、車検を通すための追加の整備が発生して、請求額を追加される事が多くなる可能性があります。なぜこの整備が必要なのか、そのためにはこれだけの作業と部品が必要なのかが伝わらないと、コミュニケーション不足によってトラブルが発生する原因となってしまいます。
追加請求を防ぐためには?
では、このような追加整備による追加の費用請求を防ぐには、どのようにしたらいいのでしょうか。まずは、精度の高い見積りを作成してもらうことが必要です。特に年式の古い車種や走行距離が平均より多いなどの場合は、一般的な経年劣化よりも多くの整備や部品交換などが必要になるため、電話だけの見積りに頼らずに実車を見てもらった上で見積りを出してくれる整備工場を利用することが重要になります。また、最近多くなっているのが立会い車検です。この方法だと、整備士と一緒に自分の車の状態を確認できるので、双方が納得する形で車検や修理が行われるので、コミュニケーション不足によっておこる追加請求によるトラブルを防ぐことが出来ます。
追加請求がないようにするためには?
業者としては、より多くの利用者を獲得するために、価格優先の広告を行うことが多く見受けられます。そして、いざ車検を依頼すると追加料金が発生するといったことにつながります。またディーラー系の車検業者では独自の高い安全基準を設けていることから、消耗品や経年劣化しやすい部品を、まだ使用が出来る状態でも予防のため交換する場合もあります。
追加費用そのものは、必要があって請求するものなのでけっして悪いことではないのですが、本当に必要な費用なのか、事前に知らせると断られる可能性があるので追加費用という方法をとっていないかといった疑念も湧いてきます。したがって、車検を依頼する前に精度の高い見積りを行ってもらい、追加で費用が出る場合はどのような時か、そしてどのくらいの金額になるのかも知っておく必要があります。中には必要のない整備をしたり部品交換を行ったりして、見積りとの請求料金に大きな差があっても仕方ないと思う人もいるかもしれません。しかし、価格の安さだけで判断せず、車に詳しくない人にもしっかりと説明してくる車検業者に依頼することで、トラブルを避け、安心して車検整備を任せることができます。
車検が通らない、なぜ?
次に、車検が通らず、再検査を受けることになってしまうケースをご紹介します。ご自分でも普段から注意していれば判断できることも多くあります。
タイヤの摩耗
どこも悪いところがないのに車検が通らない原因として多いのがタイヤの摩耗です。車の走行に必要不可欠なタイヤは、車検において厳密にチェックされる項目の一つとなっています。タイヤは普段、走行していることで摩耗が進み、溝が減ってきます。そして溝の深さは1.6ミリ以上でなければ車検は不合格になります。溝の深さが1.6ミリ未満になるとスリップサインが現れ、車検が通らないだけでなく、走行する事で整備不良とみなされ、2点の違反点数が加算されるとともに、罰金が科されます。それだけタイヤの摩耗は危険であるという事です。また、外側だけで判断してはいけません。外からタイヤを見て「大丈夫」と思っていても、内側の見えない部分がすり減っていては車検で落とされます。このような「片減り」も多くあるので要注意です。
ライト類の不具合
ライト類といわれるのは、ヘッドライトやスモールライト、方向指示器、ブレーキランプ、バックランプといった全てのランプのことで、これらが不灯の場合はもちろん、ひび割れなど光が外へ漏れた状態がある場合は車検に通りません。補修や交換といった処置をした上で再検査という事になります。また正常に作動しない場合や、ランプの光量不足でも車検は通りません。ライト類にひび割れがある場合の修理方法として、リペア剤などの修理キットを使う方法がありますが、安全上からも事前に修理工場で交換することがおすすめです。
クラクションの不良
車のクラクションは保安部品なので、正常に鳴らなければ車検は通りません。あまり鳴らす機会がないと見過ごしがちですが、スイッチの接点がサビやホコリで汚れたりして接触不良を起こすことがあったり断線している事もあります。このような場合は整備工場での補修や交換といった処置が必要となります。また社外品の中には車検に不適合なものがあるので、整備工場に相談してみましょう。
オイル漏れ
オイルが漏れていると車検に通りません。車には多くのオイルが使用されており、潤滑や圧力を生み出す役割を果たしています。車検ではオイル漏れしやすいエンジンルームと車体の下側を中心にチェックします。例えば、利用している駐車場にオイルが漏れた形跡があったり、エンジンオイルの減りが早かったりしたら修理工場で点検してもらいましょう。
車検に落ちたら
車検に不合格になった場合は、車検が切れる前に再び受ける必要があります。ユーザー車検では「不合格になる」可能性が多くあります。申請日当日であれば、最初の検査と合わせて3回まで受けることが可能ですが、それ以上は再度申請して検査手数料を支払い、再検査しなければいけません。実際には不合格になった部分を整備し直さなければならないのでそう多くは再検査できず、一日で終わらせようと思っていても予想外に日数がかかる事もあります。そうならないためには整備工場で事前に整備をしっかりとおこなってもらい、車検を通すことまで任せた方が結果的に手間も予算も少なくて済むという場合もあります。
定期的なメンテナンスの重要性
車検を通すためには、定期的なメンテナンスや点検が必要です。そうすることで、いざ車検という時に慌てないで済み、余計な出費も抑えることが出来ます。車検に通らないということは整備不良であるといえます。整備工場での定期的なメンテナンスや点検、そして日常的なチェックを自分でも行い、オイルの量やランプ類の不具合は常に意識するだけで大きな修理も防ぐことが出来ます。体に置き換えれば、体温や血圧を定期的にチェックしておけば体調不良に陥る事が防げ、余計な治療費がかかることを回避できます。車も同じで、車検に通らないから直すのではなく、普段からこまめに点検することで、車検に通るコンディションにしておくことが重要であり、余計な治療費(追加請求)も防げます。
まとめ
車検整備において追加請求になったり、車検が不合格になってしまうケースを防ぐためには、日頃のメンテナンスと丁寧な説明が受けられるようなコミュニケーションが大切であることがわかっていただけたでしょうか?その一番のポイントは、点検やちょっとしたトラブルについて相談できる、整備工場を利用することです。何でも自分で整備出来る人は別として、専門知識を持った信頼できる整備工場を知っていることで、より安心して豊かなカーライフを送ることが出来ますよ。
[Dr.輸入車ドットコム編集部]