ボンネットから煙と焦げ臭いニオイがするとのことで点検ご依頼いただきました。
お預かりした日は雨の日だったのですがボンネットを開けると独特な甘めのニオイがします。
このニオイは冷却水が蒸発する時のニオイです。
煙は湯気だったみたいですね。
リザーブタンクの冷却水もほぼ空になっていました。
早速漏れ箇所を探します。
下側から探しても上側から探しても漏れ箇所がまったく見つからず困ってしまいましたが、
何とか発見することが出来ました。
冷却水漏れはオイルフィルターハウジングからでした!
おそらく、ある程度エンジンが暖まると冷却水が漏れた端からエンジンの熱で蒸発していたのだと思われます。
どおりでくまなく探しても漏れ跡が見つからないわけですね。
ちなみにこの部分はオイル漏れ事例が多く出ていますが冷却水のみの漏れ事例は珍しいそうです。
原因のオイルフィルターハウジングを取り外せる状態まで作業した写真です。
・フロントバンパー
・コアサポート
・クーラーコンデンサ
・ラジエーター
・エキゾーストマニホールド
これらを外さないと取り外せないのでなかなか大掛かりな作業になります。
一つ一つの作業自体はとてもシンプルです。
これが原因のオイルフィルターハウジングガスケットです。
新旧比較画像です。
逆三角形のような形のものが冷却水路側のガスケットです。
エンジンの熱でパキパキになっていました。
新品を組み付けて外した部品を復元してエンジンオイル補充、冷却水の補充・エア抜き、エアコンの真空引き後ガスチャージ
以上を行いつつ冷却水漏れが治まった事を確認して作業完了です。